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漫画「ランデヴー」が日韓同時ウェブ連載 「両国でなめられない作品」目指す

東亜日報より
HUN氏は「ウェブコミックが人気となって、内容が軽すぎたり、刺激的に変わったという指摘もある。でも、それだけ作品が増えて、素材も多様化し、変わった作品、新鮮な作品が出てくるのが韓国のウェブコミックの魅力」と話した

「20年前に漫画を始めた時、考えました。漫画の本場、日本で自分の作品が連載されたらどんな気分だろう? K-POP歌手がビルボードチャートに入るような気分?」

ウェブコミック「ランデヴー」の連載が昨年11月、韓国と日本で同時に始まった。韓国内のウェブコミック市場で人気が検証済みの完結した作品が輸出されることはある。だが、企画段階から両国での連載を目標に作品を構成し、同時連載に至るケースは初めてだ。これを成し遂げた主人公は「隠密に偉大に」などで知られるHUN(本名:チェ・ジョンフン、42歳)氏だ。

京畿道富川市のアトリエで会った彼は「同じ作品でも、細かな表現を変えて整えるのに1.5倍の仕事になる」と、贅沢な(?)悩みを口にした。「常に憧れてきた日本の漫画界なのに、作品の準備過程で僕にウェブコミックのノウハウを聞いてくることもあって、新鮮な気持ちだった。韓国の作家と漫画界に対するいい印象を残したい」と話す。

「ランデヴー」は、昏睡状態から目覚めた主人公が、宇宙人に侵攻された街を発見し、自身を痛めつけた学生たちに復讐する内容だ。ジャンルを分類するなら、SF学園もの。HUN氏が演出及びストーリー作家として参加し、JIMMY氏が作画を担当した。国内では「Daumウェブコミック」と「カカオページ」で、日本では漫画のプラットホーム「ピッコマ」で連載中だ。HUN氏によると、両国同時連載を進めるにあたって、彼が投げた「エサ」が重要な役割を果たしたという。

「日本の漫画界で討論会を開く時、何度か僕が登壇者として招待されました。発言の機会があれば『日韓両国で新たな作品を協業で作り、同時連載をすればいい』という意見を何気なく、何度も投げかけました。日本での連載という『ロマン』はあっても、僕の知名度では難しいじゃないですか。ははは」

日本側が反応したのは、時期的な変化がぴったり合ったからだ。漫画強国日本でも、ウェブでページをめくる方式からスクロールを利用して下がって読み進める形態に市場が再編されつつあった。HUN氏は「20年近くスクロールの演出ノウハウが蓄積された韓国と違い、日本は漫画のスクロール化についてのノウハウが不足していた」と話す。

紆余曲折を経て、同時連載の幕が開いた。ところが「神経を使うべきポイントがとても多い。思った以上に大変な仕事」と言う。特に単語のニュアンス、編集の方向が難しかった。HUN氏は「セリフの意訳が過ぎるのも問題です。漫画を読む方向も韓国(左上から)と日本(右上から)では違うので、演出の流れ、吹き出しの位置、効果音を入れる場所、カットの間隔や配置もそれぞれ考える必要があった」

必要に応じて別の絵を描くこともある。看板の名前や車線の左右も違う。

「トッポッキ(韓国の餅炒め)を食べる場面があります。日本版ではたこ焼きかお好み焼きに変えるべきか悩みました。でも、すべてを現地に合わせたり、日本の漫画のふりをする必要もないというのが、僕の結論です」

以前のヒット作で「素材は違っても、結局は人にまつわる話をしたい」と話していたHUN氏だが、「今回は『漫画らしい漫画』が作りたい」と言う。「勧善懲悪」がテーマの学園もののおもしろさはもちろん、アクションやカットをうまく使って、「いい漫画」と評価されたいということだ。作家生活20年を経て、再び日本という舞台で新人の気持ちに返っている。

「僕は日本では完全に新人じゃないですか。俗っぽい言い方で言えば、両国で『なめられない作品」を作らなきゃ」

(2020年1月6日付東亜日報 キム・ギユン記者)

(翻訳・成川彩)