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構え、狙え、雇え、「フォートナイト」のコーチを 子どものビデオゲームに家庭教師をつける親たち

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米ニューヨーク・ブルックリンの自宅で、ビデオゲーム「フォートナイト」をプレーする12歳の少年。「階下に住んでいる友人とよくプレーする」という=ロイター
米ニューヨーク・ブルックリンの自宅で、ビデオゲーム「フォートナイト」をプレーする12歳の少年。「階下に住んでいる友人とよくプレーする」という=ロイター

Ready, Aim, Hire a 'Fortnite' Coach: Parents Enlist Videogame Tutors for Their Children

ウォール・ストリート・ジャーナル 2018年7月31日

見出しのはじめは銃を撃つ際の号令に使われる表現、ready,aim,fire(構え、狙え、撃て)をひねったものだ。ここではfireの代わりに、コーチをhire(雇う)という表現が使われている。そのコーチの専門であるフォートナイトはshoot-em-up(撃ち合い)を中心としたビデオゲームなので、使われている表現はまさにぴったりと言える。

 

フォートナイトは2017年にスタートしたオンラインビデオゲームだ。記事によると、すでに世界中で1億人以上のプレーヤーを誇り、人気は計り知れない。子どもの間でそのゲームは、社会的にproving ground(腕の見せどころ)のようなものになっているという。ゲームで勝つと、bragging rights(自慢する権利)を得られる。他方、自分のoffspring(子ども)のスキルが低いと、親はfret(心配する、やきもきする)。そのため親は子どもがgain an edge(競争力をつける、優位に立つ)ことができるよう、コーチに喜んでお金を払う。

 

1時間12520ドルほど支払ってコーチングを受けると、ゲームの結果は明らかによくなるそうだ。「子どもには自分の好きなことでexcel at(秀でていて)欲しいから」と、コーチを雇う親は説明する。バスケットボールや野球のスキルアップを図るため、子どもにコーチを雇うのと何ら変わらないと感じているようだ。

 

このようにコーチを雇うことについて、多くの親は子どもがfall behind(落ちこぼれる)ことにならないためと捉えている。が、それが唯一の理由でもないようだ。実は投資として見ている親は少なくない。なぜなら、最近多くの大学がeスポーツチームを設け、ビデオゲームが上手な学生に奨学金を出してcourt(引き寄せようとしている)のだ。それが後にトーナメントでの賞金獲得につながったり、go pro(プロの選手になる)可能性につながったりするという。

 

また、親が子どもや自分の友人とフォートナイトをプレーして、恥ずかしい思いをしたくないと考えることもあるという。ある父親は急にスキルが上がり、周囲から訝しく思われていた。その後、父親はオンラインコーチを雇っていたことをcopped to(白状した)のだった。今では親子でそれぞれレッスンを受けているという。コーチングを受けて、たとえ少しでも上達すれば嬉しいと感じる親もいるらしい。ある人は「勝負の最初の2分間に死なないようになったら嬉しい」と語っている。

 

「好きなことは上手くなりたい」というアメリカ人の向上心には感心しつつも、なんでもお金で解決しようとする傾向には正直、疑問を感じてしまう。