1. HOME
  2. People
  3. 「相談より君の判断を」 上司の言葉に驚き @ベルリン(ドイツ)

「相談より君の判断を」 上司の言葉に驚き @ベルリン(ドイツ)

私の海外サバイバル 更新日: 公開日:
ベルリンの夜景。奥にそびえるのは高さ368mのテレビ塔 photo: Imai Yuki

今井悠樹 

クアンドゥー社員

ON

レストラン予約サイトを運営するドイツのクアンドゥー(Quandoo)社に勤めています。ドイツを始めとする欧州や、シンガポールなど世界16カ国に進出していて、サイトには現在約1万3000の飲食店が掲載されています。

リクルート社でクアンドゥー社の買収を担当したことをきっかけに同社に出向し、2015年6月に本社があるベルリンに来ました。12年設立の新しい会社ということもあり、約350人の社員のほとんどは20代。最高経営責任者(CEO)も年下で、私は「年長者」になります。

リクルートのノウハウを生かして、サイトへの掲載を飲食店に売り込む営業社員の採用と育成を担当しています。営業のやり方は万国共通なのですが、仕事の進め方の違いには面食らうこともありました。

赴任当初、CEOから、営業社員の採用や育成について、国が違っても同じ営業の水準を維持するための指針をつくるというプロジェクトを任されました。プロジェクトの方向性などについてCEOに事前確認をしたんです。すると「相談するよりも、君の判断で一刻も早く進めて欲しい」と言われました。とにかく早く、成功か失敗の白黒をつけることが重要だと。合議や合意を重んじる日本との違いに驚きました。

OFF

週末の過ごし方が変わりました。日本では買い物にでかけることが多かったのですが、家族で自宅近くの公園などで、ゆっくりすることが多くなりました。ただし、買い物を土曜日に済ませておかないと大変なことになります。法律で、日曜日は飲食店以外のほとんどの店が休むからです。子どもの紙おむつが足りなくなったり、パンがなかったりして、困ったこともあります。今は、できるだけ買いためておくようにしています。

(構成 GLOBE記者 杉崎慎弥)

いまい・ゆうき

1980年生まれ。コンサル会社での勤務を経て、2012年にリクルート入社。社内応募で希望だった海外事業関連の部署に異動し、クアンドゥー社の買収などに携わった。