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バリスタ深山晋作さん×サラ・オレインさん 「カフェ大国」オーストラリアの新しい旅

Sponsored by オーストラリア政府観光局
バリスタの深山晋作さん(左)とサラ・オレインさん(右・下)
バリスタの深山晋作さん(左)とサラ・オレインさん(右・下)

人生の転機に、カフェ先進国オーストラリアへ

サラ・オレインさん(以下、サラさん):美味しいものとの出合いは、旅で味わう大きな幸せの一つですよね。今日はオーストラリアでバリスタの道を究めた深山晋作さんと、オーストラリアのカフェと食の魅力についてお話ししていきます。深山さんはプロのスノーボーダーとして活躍した後、2013年に単身メルボルンに渡ったそうですが、なぜバリスタの道へ?

深山晋作さん(以下、深山さん):サーフィンをしていた父親の影響で同じ横乗りスポーツ、スノーボードにひかれてプロの世界に入りました。でも21歳のときにひざの靱帯を切る大けがをして、次の夢を探していたんですね。そのときに、飲食店を経営していた父親がコーヒーマシンを買ってきて、カプチーノを作りはじめたんです。そこからカプチーノに興味を持ち調べていたら、オーストラリアがコーヒーの先進国で、なかでもメルボルンのカフェ「セント・アリ」がすごいらしいとわかって。すぐにワーキングホリデービザ(*1)を申請してメルボルンに渡航しました。

(*1)ワーキングホリデービザ=一定の年齢以下の若者を対象とする、旅行や滞在資金を補うための短期就労ができるビザ制度で1年間の滞在が可能。オーストラリアの場合の申請資格は18歳~30歳。特定の仕事を最低3カ月することで1年の延長も可能。詳しくはこちらから

「セント・アリ」でラテアートをつくる深山さん
「セント・アリ」でコーヒーをつくる深山さん

サラさん:すごい行動力ですね! コーヒーにひかれたポイントはなんだったんでしょう。

深山さん:英語力ゼロ、コーヒー知識もゼロ。だけど、僕の人生で2度目の一目惚れだったんです。1度目はスノーボードで2度目がコーヒー。とくにラテアートにひかれました。なんでこんなに美しいのだろうと思って。バリスタを職業にしてコーヒーを極めたいと、もうパッション(情熱)のひと言ですね(笑)。

サラさん:「セント・アリ」に勤めたのは、どうしてでしょうか?

深山さん:当時の「セント・アリ」には、バリスタとラテアートの2人の世界チャンピオンが所属していたからです。でも世界でもトップクラスのカフェですから、未経験の僕がいきなりバリスタにはなれません。最初の半年間は、キッチンで毎日オレンジを600個くらい切っていました。170席くらいある大きなカフェで、フレッシュジュースのオーダーもたくさん出るんです。その間も「どうしてもバリスタになりたい」と毎日のように言っていました。社長からは「ダメだ」と言われ続けていたんですが、僕のパッションに根負けしたんでしょうね(笑)。バリスタをやるチャンスを頂いて、そこから修業して1年半後に世界チャンピオンになりました。

オーストラリアのベンチでシェパードパイを食べるサラさん
オーストラリアのベンチでシェパードパイを食べるサラさん

サラさん:たった1年半で! オーストラリアのカフェ文化にもまれたんですね。

深山さん:まさに、世界チャンピオンが職場にいる環境と、オーストラリアのカフェ文化のおかげです。あんなにコーヒーのオーダーがたくさんある国はなかなかないと思います。とにかくたくさん作れたこともバリスタとしての成長につながりました。

サラさん:確かにメルボルンは“カフェの街”ですよね。私はシドニー出身ですが、シドニーもカフェが多くてコーヒーを飲む方は多いです。ここまでコーヒーがオーストラリアで人気があるのは、イタリア系の移民が多いこともあるみたいですね。

メルボルンのレーンウェイ(裏路地)にもカフェが並ぶ
メルボルンのレーンウェイ(裏路地)にもカフェが並ぶ

オーストラリアのバリスタは話好き! カフェが人と人をつなぐ

深山さん:オーストラリアでは、家族や友達同士で頻繁にカフェに行きます。移民の方もたくさんいて、生まれも育ちも異なる人と繋がれるカフェ文化は素晴らしかったですね。「セント・アリ」で働いていた当時はいろいろな国の文化を学び、人間としても成長することができました。

サラさん:オーストラリアのコーヒーは日本と違いますか?

深山さん:日本のコーヒーは深煎り文化ですが、オーストラリアのコーヒーは浅煎り文化で「ワイン」のように飲めるんです。豆の産地ごとの特徴を「テロワール」というんですが、それをお客さんが選んで、豆の特徴を生かしたスペシャリティコーヒーを飲むことができます。バリスタとお客さんのコミュニケーションの方法も違います。お客さんの好みをヒアリングして提供するのがオーストラリアのバリスタの仕事なので、バリスタは僕も含めてとにかくお客さんとよく会話をします。このやりとりが好きで、血が通っているというか、人と人がつながっている感じがします。カフェはコーヒー体験とコミュニティの場ですね。

「セント・アリ」の仲間たちと
「セント・アリ」の仲間たちと

サラさん:英語では、初めて会った人に「また会いましょう」と言うとき、”Let’s grab a coffee sometime.(いつかコーヒーでも飲みに行こう)”と言いますから、コーヒーはコミュニケーションのツールなんですね。オーストラリアには「マイトシップ(Mateship)」(*2)という文化もあります。カフェはこれを実感できる最高のスポットだと思うので、ぜひオーストラリアのカフェで体験してほしいですね。

(*2)マイトシップ=連帯感、仲間意識の総称。日常使われる “G’day Mate!”はカジュアルで親しみを込めた挨拶

深山さん:そうだと思います。バリスタとだけでなくお客さん同士の会話もあるので旅行中にカフェに行くと、よりオーストラリアを感じられると思います。たとえ英語に自信がなくても、ボディランゲージでもコミュニケーションが取れるのでぜひ立ち寄ってほしいです。

メルティングポットの多様な食文化

サラさん:カフェ以外でも、オーストラリアの食や食文化について魅力的に感じたことはありましたか。

深山さん:サウス・メルボルン・マーケット(*3)の近くに住んでいたので、市場で新鮮なものを食べることが多かったです。牡蠣とか野菜とかフルーツとか、とにかく素材から美味しいですよね。市場で食べたパエリアも美味しかった。バリスタ仲間でマレーシア人も多かったので、マレーシア料理のラクサ(*4)もよく食べました。オーストラリアでは多国籍料理を食べる機会が日本より多かったですね。

(*3)サウス・メルボルン・マーケット=1867年に営業を開始したメルボルン最古のマーケット。新鮮な農産物や食事から雑貨まで多くの店が並ぶ
(*4)ラクサ=東南アジア地域で食べられているスパイスのきいたスープ麺

サウス・メルボルン・マーケット。このなかにたくさんの店が並ぶ @Visit Victoria
サウス・メルボルン・マーケット。このなかにたくさんの店が並ぶ ©Visit Victoria

サラさん:オーストラリアは移民も多く、文化のメルティングポット(*5)として世界の食が味わえるんですよね。和食のトップレストランもたくさんあって、お魚も新鮮なのでお寿司も美味しいです。それぞれの国の伝統的なものも食べられますし、混ざり合っていたりもします。オーストラリアがとても国際色豊かで、マルチカルチュラル(多文化主義)というところを、食を通じてもっと世界の人に知ってもらいたいと思いますね。

(*5) メルティングポット=さまざま人種、民族が集まり、文化的に溶け合っている社会のこと

深山さん:カフェで働いていたときに感じたのが、植物由来のソイミルク(豆乳)やオーツミルクが好きな方が多いこと。オーストラリアにはヴィーガンやベジタリアンの方も多いのだと思います。僕も仕事柄、コーヒーをたくさん味見しなければいけないので、日頃から健康管理のためにジムに通ったりヨガをしたり。食事にも気を使うようになって、オーガニック食品もたくさん食べていました。ヴィーガンではないですが、同僚たちの影響もあってなるべくお肉を食べないようにしたり、オーツラテを飲んだりしていました。

サラさん:環境に配慮したサステナビリティという面でもいろんなオプションがある、ということもオーストラリアの魅力ですよね。

ビーチで食べたフィッシュ・アンド・チップス

深山さん:サラさんはオーストラリアの食にまつわる思い出や恋しい場所はありますか?

サラさん:ビーチで食べるフィッシュ・アンド・チップスは最高でした! (シドニー北部の)ノーザンビーチで、波の音とカモメの鳴き声を聞きながら食べると、五感が研ぎ澄まされるようで、フィッシュ・アンド・チップスが最高のランチになります。自然に囲まれたオーストラリアの環境で、音も含めすべての感覚を生かしての食体験は恋しいですね。

サラさんにとって、オーストラリアのビーチがクリエイティブの源になる
サラさんにとって、オーストラリアのビーチがクリエイティブの源になる

深山さん:最高ですね! 海といえば、僕は時間が取れたらサーフィンをしたり、ビーチで自分の作ったコーヒーをゆっくり飲んだり、本を読んだり。そういう自然のなかで過ごす時間がすごく良かったです。メルボルンから1時間くらいのところにあるモーニントン半島の温泉、ペニンシュラ・ホットスプリングスも思い出に残っています。日本とは違って水着で入る温泉ですが、とにかく癒されます。

深山さんのお気に入りのポート・メルボルン・ビーチ ©Visit Victoria

オーストラリアのコーヒーの良さを伝えたい

サラさん:深山さんはメルボルンで習得したバリスタの技術を大阪に持ち帰ってきて、次世代のバリスタ育成にも取り組んでいますね。

深山さん:日本のバリスタの技術を底上げしつつ、コーヒー文化の中でオーストラリアの良さを伝えていきたいです。コーヒーの焙煎で電気やガスを使うとどうしてもCO2が出るので、CO2を少しでも減らす焙煎方法を始めたり、グリーンイノベーションもがんばりたいと思ってます。大阪の店ではテイクアウト用のカップは生分解されるサトウキビ由来のカップを使っています。コーヒー豆を入れる袋も100%リサイクル素材のものを作ろうと取り組んでいます。これまでのバリスタやトレーナーとしての経験を共有していけたらと思っています。

大阪・日本橋の深山さんのカフェ「Barista Map Coffee Roasters」。ここもまた人と人がつながる居心地の良いカフェだ
大阪・日本橋の深山さんのカフェ「Barista Map Coffee Roasters」。ここもまた人と人がつながる居心地の良いカフェだ

サラさん:最後に、日本の皆さんにオーストラリアのどんなコーヒーをおすすめしたいですか?

深山さん:日本ではまだ馴染みのない“フラットホワイト”(*6)というメニューがオーストラリアのカフェにはあるので、おすすめです。あと「セント・アリ」では「コーヒーアドベンチャー」というメニューが一番人気。エスプレッソ2杯、ドリップコーヒー2杯、カプチーノ2杯がセットになっていて、それぞれコーヒーの産地や種類が違うんです。使う牛乳の種類も全部違うんですよ。「セント・アリ」にしかないメニューですが、飲み比べができておすすめです。

(*6) フラットホワイト=エスプレッソを注いだカップにスチームで温めたきめ細かなミルクをたっぷり足し、フォームは少なめのコーヒーで、オーストラリアで人気の飲み方。

サラさん:素敵ですね。フラットホワイトや「セント・アリ」のコーヒーアドベンチャーを飲みに行って、コーヒーと会話で人と人がつながる。このカフェ文化を楽しむオーストラリアの旅をぜひみなさんにおすすめしたいですね。本日はありがとうございました!