"The four-year nightmare that awaits Joe Biden"
「ジョー・バイデンを待ち構えている4年間の悪夢」
11月8日付 ワシントン・ポスト紙
「オバマ大統領は何も達成できなかった」と言う人がいるが、彼らはオバマが大統領に就任した時、上院共和党のマコネル院内総務が「政策の全てを妨害する」と発言したことを考慮していない。moderate(穏健な)民主党の法案でさえもstymie(妨害する)ことで、新しい大統領がhapless(成功していない)ように見せかけたのである。
今回の選挙では、二つの上院議席の選挙結果が接戦だったため、1月に決選投票が行われる。その結果によって、バイデン政権が担う4年間の命運が決まる。もし共和党候補が勝利すれば、共和党は上院を支配して、master of obstruction(妨害の達人)であるマコネルがオバマの時と同じことをするだろう。一方、民主党が両議席を獲得しても、かろうじて過半数では立場が弱い。
そのため、この社説を書いた記者は、バイデンが勝ったという事実を少しの間はsavor(かみしめ)たとしても、その後は現実的に考えることを勧めている。バイデンには4年間のnightmare(悪夢)がawait(待ち構えている)からだ。
実は、バイデンはオバマのときよりも困難な状況に直面しているという。過去4年間、トランプがpeople of principle(高潔な人)を共和党からexpel(追放し)たため、残っているのはshameless (恥をしらない)人々のみ。そのため上院では、政府のあらゆる職務でバイデンが指名する人物が反対されるだろう。
さらにバイデンはrestive(反抗的な)急進左派からの反発にも直面するだろう。バーニー・サンダースの支持者は、民主党がもっとstridently ideological(断固としたイデオロギー的な)アプローチを採れば、より多くの票を獲得できたと信じている。しかし、今回の選挙で明らかになったのは、民主党は郊外に住む極端な思想を持たない人の投票も必要としているということだ。
バイデン政権が成功するためには、有権者の期待を理解して重大な問題の解決に取り組まなければならない。一方、有権者はトランプが大統領の座を降りればすべての問題がすぐに解決されると考えるべきではないと、述べられている。