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韓国人は家庭でキムチを漬けなくなる?

東亜日報より
左から今年の月別にみた年代別の「キムチ」クリック数の推移、「キムジャン」の関連語、「家で食べるキムチ」の内訳の変化

オンラインで「キムジャン」(冬に備えて大量のキムチを漬けこむ年中行事)という言葉が入る文章を集め、関連語を調べてみた。愛、母、実家などが上位に入った。愛という表現が多いのは、最近地域や機関で「愛のキムジャン分かち合い」などの行事が多いからでもあるが、実家の母が送ってくれたキムチが、親が子を愛する象徴でもあるからだ。

年取った親がなぜ無理してキムジャンをするのかという子どもたちの心配はよそに、白菜を塩漬けにしてキムチを作る。韓国人がキムチが好きな理由は口に合うからでもあるが、一方で母の深い愛情を感じられるからでもあろう。

分かち合い、家族、隣人などの言葉も高い頻度で出てくる。キムジャンは、家族と隣人間の愛情を分かち合うという意味で今も受け止められていることが分かる。一方、スユク(ゆで肉)とポッサム(注:蒸し豚をキムチや塩漬けした白菜で巻いて食べる料理)も関連語として頻度が高い。キムジャンをして漬けたばかりのキムチで肉を巻いて食べる味を楽しんでいるようだ。

「ポギ」という言葉もよく出てくるが、多くはキムジャンのための白菜の「ポギ(注:白菜を数える単位)」を指すが、キムジャンをしないという意味の「ポギ(注:あきらめること)」も少なくない。また、心配、腰、苦労、悩みなどキムジャンについての否定的な見方も確認できる。さらに注文、購買、宅配、スーパー、持ち帰り、配送などの単語も多く見られ、店で売っているキムチを購入して食べる最近の傾向が見えてくる。

キムチを購入して食べる割合はだんだん増えている。1994年には「家で食べるキムチ」がどんなキムチかという質問に「直接漬けたキムチ」という回答が95%だったが、2018年には64%まで落ちた。「買ったキムチ」という回答は1994年にはわずか1%だったのが、2018年には15%まで大幅に増加した。

このような傾向は今後ますます強くなるだろう。今高齢の親たちはキムジャンの方法を知っているので、これを子どもの世代が受け継げばキムジャン文化は続く。だが、キムジャンの方法を知らない若い世代が親になれば、おそらくキムジャンをする家を探すのが難しくなるだろう。

今もすでに50代でも30、40代と同じくらいキムチを購入して食べている。ポータルサイトNAVER(ネイバー)のショッピング分野でキムチをクリックする人の年齢を調べてみると、40代が最も多く、続いて30代と50代が似たような多さだ。一方、キムチを漬ける60代とキムチ自体に関心が低い20代のクリック数は少ない。遠からず購入したキムチを食べるのが全世代で大半となる可能性が高い。

だからといって、キムジャンを直接やろうとしない若い世代を責めるだけではいけない。キムジャンのせいで嫁姑の葛藤が深まるなら、むしろやらない方がいいのかもしれない。また、最近は季節を問わずに白菜を購入できるので、寒い冬にキムジャンをしなければならなかった昔とは状況も変わった。

ただ、キムジャンというイベントを通して家族や地域の共同体の絆を確認し、できたキムチを互いに分け合う隣人愛を培ってきた文化自体が一緒になくなってしまうのではないかと、残念な気はする。

(2019年12月9日付東亜日報 オピニオンライブ ユン・ヒウン世論分析センター長)

(翻訳・成川彩)