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ペロシがトランプに言った 「私の得意分野に入って来ましたね」

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民主党のペロシ下院議長は9月24日、弾劾に向けた調査を正式に開始すると発表した=ロイター

Pelosi Tells Trump: ‘You Have Come Into My Wheelhouse'

2019年9月25日付 ニューヨーク・タイムズ紙

Wheelhouseには元々、船の操舵室(wheel〈操舵輪〉が置いてある場所)という意味がある。野球でも使われ、バッターにとってボールの来てほしい領域(腰の高さでホームプレートの中央)を示す。その領域は打ちやすく、最大のパワーで打てる。そこから、人の最も得意な分野という意味を持つようになり、この10年ほどで広く使われるようになった。

記事によると、トランプ大統領が9月24日に民主党のペロシ下院議長との電話で、諜報員のwhistle-blower complaint(内部告発書)を話題にしたところ、ペロシはyou have come into my wheelhouse(私の得意中の得意分野に入って来ましたね)と言ったそうだ。というのも彼女は25年間、下院情報特別委員会の委員として、国家安全保障の実施を監督。諜報員がどのように内部告発書をfile(提起する)べきかを規定した法律作成にも関わった。こうした経験が、impeachment inquiry(弾劾調査)を始める決断の支えになったと記事は見る。トランプがウクライナ政府に圧力をかけ、その内部告発書を隠そうとしたallegations(疑惑)は、民主政治のあるべき姿からのegregious perversion(とんでもない逸脱)だと彼女はとらえたようだ。民主党左派はこの数カ月、「弾劾手続きをするべきだ」とclamored for(強く要求していた)が、彼女はずっと慎重だった。弾劾は国にとってbitterly divisive(激しく分断させるような)ものになると考え、トランプを大統領の座から追い落とすことは難しく、共和党寄りの選挙区から選出された民主党穏健派議員に悪影響を及ぼし、逆にトランプの助けになるというconviction(確信)があったからだという。だが、トランプがウクライナの大統領にバイデン前副大統領をめぐる疑惑を調査するよう促したことを認め、議会にすぐに内部告発書を提出しなかったことが、彼女をput over the edge(説得する)決定要素になったらしい。腹をくくったペロシはこれからの弾劾調査などにもbring-it-on(かかってこいよ)という態度でトランプとconfront(向き合っている)。弾劾調査を始めるのは下院議長として最もconsequential(影響を引き起こす)行為だが、どう展開するのか。世界中が注目している。