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ブレグジットは正念場 重大局面迎えたEU離脱、真の意味がわかる記事4本

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離脱反対派のグッズ。ロンドンで(2019年 ロイター/Hannah McKay)

まず、このヤマ場に英議会で起きる「3つの投票」をおさらいしておきます。

3月12日、メイ首相とEUが決めた離脱合意案を承認するかどうかの採決があります。1月にあった採決では、歴史的大差で否決されています。
もし承認されれば、英国は予定通り29日にEU離脱。否決なら13日にも、EUとの合意なしでもあくまで29日に離脱するかどうかを議会が採決します。
可決されたら29日に強行離脱、否決されたら今度は14日、限定的な離脱延期の是非を改めて採決します。

■どうして、こんなことに? EU離脱を選んだ英国

翻訳者・ロンドン在住ライターの園部哲さん。連載「世界の書店から」の筆者でもあります。

2016年6月の国民投票をリアルタイムで観察。歴史上初めてEUを抜けるという驚きの選択をしたイギリス社会はあのとき、どんな雰囲気だったのか。

photo: Matt Stuart

EU離脱をやめる方法 元イギリス副首相の主張 ロンドンから

その園部さんが「世界の書店から」で紹介した一冊。国民投票から1年半が経過した17年末、この本が英国でベストセラー入りしました。著者は元副首相。副題は「そして英国を再び偉大にする」。

英国のEU離脱の影にある、日本も無視できない理由

ロンドンの寺西和男記者が映画「Shall we ダンス?」にも登場した英国の街ブラックプールをルポ。かつて保養地として大いに栄えましたが、記者が「これほど華やかさと寂しさが隣り合う町はあまり経験したことがない」というさびれ方。離脱支持は7割、全国でその割合が最も高い都市の一つだったそうです。

ブラックプールタワー=寺西和男撮影

EU離脱という「世紀の選択」で、英国民は何を選び取ったのか

「イギリス人は歩きながら考える。フランス人は考えたあとで歩き出す。そしてスペイン人は、走ってしまったあとで考える」(笠信太郎)。かつてロンドン大に留学した三浦俊章編集委員は「熟慮の国イギリスはどこにいったのか」と嘆きます。少し引いた視点で、ブレグジットの意味を考えさせてくれるコラムです。

EU離脱の賛否を問う国民投票直前に開かれた離脱派の集会。離脱派のリーダーたちも驚く結果となった=ロンドン、2016年6月19日(朝日新聞撮影)