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ヴァージン有人宇宙船の飛行試験成功、商用化へ一歩リード

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12月13日、民間宇宙開発会社ヴァージン・ギャラクティックが打ち上げた有人宇宙船「スペースシップツー」の2号機「VSSユニティ」は、宇宙空間を無事に飛行した後、カリフォルニア州の砂漠地帯への着陸に成功した。スペースシップツーのコクピットからの眺め。ヴァージン・ギャラクティック提供(2018年 ロイター/REUTERS)

13日、宇宙空間を飛行した後、カリフォルニア州の砂漠に着陸したスペースシップツー。ヴァージン・ギャラクティック提供(2018年 ロイター/REUTERS)

ヴァージン・ギャラクティックは、英ヴァージン・グループ会長で富豪のリチャード・ブランソン氏が設立。アマゾン・ドット・コムの創業者ジェフ・ベゾス氏が立ち上げた同業のブルー・オリジンなどと、人類初の民間宇宙旅行サービスを提供するという栄誉をかけて、し烈な競争を繰り広げている。

今回の飛行試験がうまくいったことで、民間宇宙旅行に向けた道が開かれたことになる。ブランソン氏は「われわれが人々を誰よりも早く宇宙に送り込める態勢にあるという事実を、今快く受け入れている」と語った。

米カリフォルニア州モハーヴェ砂漠で13日、宇宙船の試験飛行を視察する英ヴァージン・グループ会長のリチャード・ブランソン氏(2018年 ロイター/Eric Johnson)

VSSユニティを搭載したロケットは、ロサンゼルスの北145キロにあるモハベの基地から打ち上げられた。その後、地上13.7キロでロケットからVSSユニティが切り離されて自力飛行に入り、飛行士が無重力を体感し、地球の丸さが分かる地上から83キロの高度に達すると、ブランソン氏は息子と抱き合ったり、他の観客とハイタッチをするなど喜びをあらわにした。

ヴァージン・ギャラクティックによると、13日の試験データの解析状況を見て、数カ月以内に次の飛行試験を行う。

ブランソン氏はヴァージンが「数年単位でなく数カ月単位」で最初の宇宙旅行を実現すると宣言し続けている。

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