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太平洋波高し
写真でみる英米仏の上陸作戦演習＠テニアン

写真でみる英米仏の上陸作戦演習＠テニアン

World Now 2017.08.24

フランス軍チームは後退して別の建物に移動。かつての日本海軍第一航空艦隊司令部跡を拠点に迎え撃つ。

サイパンから約5キロ、飛行機で10分の距離だが、中国資本のカジノホテルが閉鎖された後は観光客もまばら。テニアン島の南部にある「タガ・ビーチ」は古代チャモロ王朝の首長専用だったといわれている。

続いて、演習の舞台となったのは、かつての日本海軍の建物。ここは日本海軍第一師団航空艦隊作戦管理センターだった。2チームに分かれ、茂みの中から米海兵隊が、フランス軍人が守る建物を攻めていくシナリオ。炎天下、１時間以上、何にも動きはなく、フランス軍人はただひたすら屋根の上や建物の陰から“敵”を警戒していた。

通信が断絶された状況設定のため、走って伝達する（手前）。

米軍関係者に、なぜ降下地点が変更されたのかを訪ねると「これがorganized chaosだ」との答え。「あえて現場に混乱の状況を作りだすため。現実の戦闘は予定通りにいかないのだから、訓練も予定調和であってはならない」とのことだった。

フランス側には女性の姿も。

本番さながらの訓練が続いた。

視界がクリアになったときには、米海兵隊員たちはすでに降下しており、ヘリから降下している場面の撮影は間に合わなかった。”上陸”は一瞬だった。

フランス軍チームは後退して別の建物に移動。かつての日本海軍第一航空艦隊司令部跡を拠点に迎え撃つ。

突然の”銃声”とともに、米海兵隊のチームが一気に攻めてきた。

人口３千人ほどの島民が暮らす。信号もなく、タクシーもなく、「事件も、事故も、10年以上聞いたことがない」（住民）。エメラルドグリーンの海は、穏やかで透き通っていた。

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