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なぜ、人は踊るのか 須藤元気さんの答えは

People 更新日: 公開日:
須藤元気さん=奈良文化財研究所飛鳥資料館、塚本和人撮影

スーツ姿とロボットダンスを組み合わせる発想は、外国人から見た「真面目できちょうめんで画一的」な日本人像をクールに表現したら、海外でもウケるだろうという計算から生まれた。ヒップホップとかジャズとか本家のマネをしても仕方がないので、日本的な部分を前面に出そう、と。スローな動きには、歌舞伎や能にも通じる部分がある。

飛鳥資料館の特設ステージで披露された「WORLD ORDER」のダンスパフォーマンス=2012年9月16日午後、奈良県明日香村、佐藤慈子撮影

昔はテレビなどメジャーなところに出なければ認知してもらえなかったが、ユーチューブならすぐ世界につながることができる。ネットのお陰で随分、選択肢が広がった。「踊ってみた」は、以前なら見ているだけだった人たちが、気軽に踊れるようになったという意味で、カラオケにも似ている。ボトムアップの形で、面白い人たちがいっぱい出てきている。

人は楽しいから、踊るのでしょう。笑顔だけじゃ収まりきらない喜びを、体で表現したのが踊りだと思う。