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かつては想像もできなかったが、今や五分五分になった2018年米上院選

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最重要政策に掲げた税制改革法が成立し、共和党議員らと祝うトランプ大統領
最重要政策に掲げた税制改革法が成立し、共和党議員らと祝うトランプ大統領

Once Unthinkable, Now Possible: Senate Looks Like a Tossup in 2018

20171214日付 ニューヨーク・タイムズ紙

 

米国の大統領選は4年ごとだが、その間にmid-term election(中間選挙)がある。全下院議員と任期満了となる上院議員が改選される。両院とも現在は共和党が過半数を占めるため、民主党はトランプ政権の政策に待ったをかけるのが難しい。

今回の記事は、民主党がそんな状況を打開できるかもしれない今年の中間選挙を取り上げている。下院は昨年12月現在、共和党239人に対して民主党193人で逆転は難しいが、上院は数人の違いなので射程内だ。しかし去年のこの時期には、今年の中間選挙で民主党がtake back the Senate(上院の支配権を取り戻す)ことはunthinkable(想像もできない)ことだった、と記事は指摘。具体的には、民主党の現有議席を全て維持しつつ、共和党勢力が弱いとされるアリゾナ州とネバダ州を民主党にflip(ひっくり返し)、あとは奇跡を願うばかりだったそうだ。

ところが昨年12月、状況が変わる。アラバマ州上院議員だったジェフ・セッションズが司法長官に指名されて上院議員を辞職し、後任選挙があった。アラバマは共和党支持者が多い州とされるが、結果は民主党候補が「奇跡の勝利」を収めたのだ。共和党候補がわいせつ疑惑など様々な問題を抱えていたことが敗北の大きな要因だったが、トランプ大統領の支援効果が限定的だったとの見方もある。

政治と世論調査を専門にしているこの記者は、これで民主党は上院支配への道を切り開き、達成の可能性をtossup(五分五分)まで引き上げたと見る。民主党が勝ち取るべき議席数はあと2議席になったからだ。さらに、この1年で共和党の立場が徐々にdeteriorated(悪化してきた)。トランプ氏のapproval ratings(支持率)の低さが、全米の政治状況をdecidedly(明らかに)変えた。有権者への影響にとどまらず、共和党の有望候補でもdiscouraged(やる気をなくして)立候補しない人もいるそうだ。

今年の選挙は2006、10年と同様にwave election(ある政党が大差で勝つ選挙)になる見通しだ。その場合、米国政治の方向性はまた変わると期待できそうだ。

(ニューヨーク・タイムズ紙の記事はこちら