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中国の習近平氏、カナダのトルドー氏に立ち話で異例の抗議 動画拡散、いったい何が?

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G20サミットに出席したカナダのトルドー首相(左)と中国の習近平国家主席
G20サミットに出席したカナダのトルドー首相(左)と中国の習近平国家主席=インドネシア・ジャカルタ、いずれも代表撮影

「我々が議論したことがすべて新聞にリークされた。それは不適切だ。そのような話の方向にはなっていない。もしそちらに誠実さがあるなら…」

習氏がトルドー氏との立ち話の中で、苦笑気味にそう語りかけた。習氏は中国語で述べ、通訳が英語に訳してトルドー氏に伝えている。そんな動画がTwitterなどで拡散している。

CNNなどによると、動画はカナダのテレビ局が撮影したという。2人のこのやり取りがあったのは11月16日。この日は、インドネシアのバリ島で開かれたG20サミットの最終日で、両首脳とも出席していた。

この期間中、両首脳が非公開で会談を開き、その内容がメディアに漏洩したことに習氏が不満を持ったとみられる。

習氏の発言に対し、トルドー氏は次のように述べた。

「カナダでは自由で開かれた、そして率直な対話というものを信じており、これからも続けていく。今後も我々はともに建設的な作業を続けることを期待するが、異論もあるだろう」

習氏は「まず条件を整えよう」と話し、握手をして立ち去った。

G20首脳会議の閉会式で議長国・インドネシアのジョコ大統領から木づちを引き継ぐ次回議長国・インドのモディ首相
G20首脳会議の閉会式で議長国・インドネシアのジョコ大統領(右)から木づちを引き継ぐ次回議長国・インドのモディ首相=2022年11月16日、インドネシア・バリ島、代表撮影

BBCによると、習氏のこの発言は、トルドー氏が非公式会談で、中国のスパイ行為やカナダの選挙への介入疑惑を議論したとする報道について言及したようだと、報じた。

カナダと中国、4年前から関係悪化

カナダと中国の関係をめぐっては2018年12月、アメリカから詐欺の疑いが持たれていた中国の通信機器大手「華為技術(ファーウェイ)」最高幹部について、カナダ当局がアメリカの要請を受けてカナダのバンクーバーの空港で逮捕、中国側は強く反発した。

一方、その直後に中国当局がカナダ人2人を拘束、うち1人に対しては実刑が言い渡されたことから、「報復」との見方が出ていた。

この件以来、両国の関係は悪化したままで、非公式の会談で議論された可能性がある。