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西オーストラリア 発見と癒やしの旅へ《前編》 サラ・オレインさんが愛する “世界で一番美しい街”パースとロットネスト島

Sponsored by 西オーストラリア州政府観光局 公開日:

独自の“時間の流れ方”に身も心もゆったり浸って

オーストラリア出身で、現在は東京を拠点に活躍するヴォーカリスト、ヴァイオリニストのサラ・オレインさん。サラさんはシドニーに暮らしていた10代の頃、初めて一人旅に出た。行き先は、シドニーから飛行機で5時間ほどの西オーストラリア州最大の都市、州都パース。初めてのパースへの旅は、驚きの連続だったという。

「知人に会いに行くことが一番の目的だったので、パースという街については、実はほとんど前知識がない状態でした。シドニー出身の私にとって、パースは大陸の“反対側”にある街。時差があることももちろん知っていましたが、初めて一人旅をするなかで、『オーストラリアはこんなにも広い国なんだな』ということを改めて知りました」

都会と自然がほどよく共存するパース。スワンリバー越しに美しい街並みを望む

サラさんには「パースは自然に恵まれているのだろうな」という漠然とした印象があった。実際にパースの街を訪れると、その自然の豊かさは予想以上だった。

「一瞬にして自然の美しさに魅了されました。世界の他の大都市に比べると、シドニーも比較的ゆったりとした街だと思っていたのですが、パースはまた別格。『世界で一番美しい街』と称されることがありますが、私も同じ気持ちです。世界中を旅したわけではないのですが、その言葉がしっくりとくるんですね」

パース西のコテスロービーチ。インド洋沿岸には白砂の美しいビーチがいくつも連なる

美しいビーチに、豊かな自然。それはシドニーでも目にしていた光景ではあったが、“(オーストラリア大陸の)反対側の街”のそれは、また一味も二味も違っていた。

「時間の流れが違う、と感じました。都会と自然がバランスよく共存していてとにかく落ち着く街で、出会う人たちも、ピースフルな人たちが多かった。やはり自然ってメンタルにも影響するのかな、と思いますね。大自然の美しさ、街の美しさ、人のおおらかさ……それらすべてひっくるめてパースの魅力と言えると思いますが、もっとも強く印象に残ったのが、この“時間の流れ”です。(パース近郊にある港町)フリーマントルも、のんびりと過ごすことのできる街。リタイアしたら、パース周辺で過ごすのもいいかな、と思っています(笑)」

1937年に造られたクラシカルなアーケード、ロンドンコート。情緒あるストリートに土産物店などが並ぶ

加えて、パースではさまざまな国やルーツを持つ人々と、(オーストラリアの先住民である)アボリジナルビープル、そしてアボリジナル文化が当たり前のように混じり合って存在していたことも印象に残っている。

「シドニーも、マルチカルチャーな都市であると感じていましたが、パースの場合は一つひとつのコミュニティが分かれて存在するのではなく、本当の意味で一緒になって生活している。そのことに驚いたことを覚えています」

おしゃれなカフェやバー、レストランが集まるノースブリッジ

クオッカ、ペリカン、孔雀……動物たちと触れ合う

初めてパースを訪れてから数年後、再び西オーストラリア州を訪れることになった。今から5、6年前のことだ。その際は、パース沖に浮かぶ「ロットネスト島」にも宿泊した。島内には20の湾と63ものビーチがあり、島全体がA級自然保護指定国立公園になっている稀有な場所だ。

ロットネスト島。島全体がA級自然保護指定の国立公園になっている

「『またパースに行けるんだ』という喜びが大きかったですし、ロットネスト島に行けば、“世界一幸せな動物”と言われるクオッカにも会える。そんな嬉しさでいっぱいでした。クオッカにとって、ロットネスト島は“天敵がいない島”。動物たちも人間を恐れることなく、近くまで寄ってくるので一緒に写真を撮ることもできます。島にある小さなスーパーには、『クオッカ立ち入り禁止マーク』も貼られていました。可愛いですよね」

クオッカを追いかける旅を楽しんだサラさん

動物が大好きなサラさんは、一日中、クオッカを探してセルフィーを撮って過ごした。文字通り“クオッカを追いかける旅”だった。

クオッカの「立ち入り禁止」マークが掲示されたスーパーの入り口の様子

「クオッカ一匹一匹に表情があり、個性があるのも面白いな、と。クオッカだけでなく、ペリカンや孔雀もいて、『共存』することができている。楽しい時間を過ごしながらも、『生き物は大切にしないといけないな』と心から感じることもできました」

ペリカンや孔雀もすぐそばまで近づいてくる

西オーストラリアだから楽しめる、インド洋に沈むロマンティックな夕陽

宿泊先の窓を開ければ大自然が広がっていて、まさに“自然のなかで寝ている”という感覚。環境が素晴らしいので、何を食べても美味しく感じられるのも幸せだったという。

「島は一般車両の乗り入れが禁止されているので、主な移動手段は自転車か巡回バスなんです。私は恥ずかしながら自転車に乗ることができないのですが、自転車をレンタルして島を回っている方も多いようです。私は普段から歩くのが好きということもあり、『どこまで歩いていけるかな』なんて考えながら、ウォーキングを楽しんでいました。自然が美しいので、それだけでも十分。何もしない贅沢が、そこにはありました」

島内はレンタサイクルで巡ることができる

「シドニー ではビーチでサンライズを見ることができるのですが、西オーストラリア州ではサンセットを目にすることもできます。とくにロットネスト島では、海を見ながらインド洋に夕陽が沈むのを眺める、という特別な体験をしました。夕陽も見たことがないほどのピンク色で、すごくロマンティック。海の色もシドニーとパースでは違うんですね。パースのほうがよりエメラルド色が強いと感じました」

シドニーとは色彩が全く違うインド洋に沈む夕日

“間”を大切にしながら一つの場所で過ごす、この上ない贅沢

2019年以降、ロットネスト島にグランピング施設や新しいラグジャリーホテルもオープンし、環境意識の高い人々や、より“本物”を求める観光客たちの注目を集めている。

「私はまだ体験したことがないのですが、すごく魅力的だなと思います。おそらく、これまでとは違う旅の楽しみ方をされたい方がロットネスト島に行かれるのではないでしょうか。
私自身、もともとは旅に行くからには、さまざまなものを見たい、色々なものに触れたい、多様な人々に出会いたいという思いが強かったのですが、旅にはもっと違う楽しみ方もある、ということも、パースという街やロットネスト島が教えてくれたことです。時間が許す限り、一つの場所で何もせず、ぼーっと過ごす。それは何より贅沢なことなんだ、と。東京のような都市に暮らすということは、エキサイティングなことではあるけれど、大都会に住んでいると、良くも悪くも、忙しなく毎日を送ってしまう。けれど、もっと“間(ま)”を大切にしながら過ごしてみるのもいい。そう思えるようになったのも、パースやロットネスト島を訪れたことが大きいと思います」

オーストラリア・シドニー出身で海が近くにある環境で育ったサラさんにとって、自然を大切にして生きるのはごくごく当たり前のことだった。自然に対する想いは、年を重ねるごとにより強いものになり、旅をするうえでも、欠かせない要素となった。

「水はなるべくセーブする、シャワーは出しっぱなしにしない、といったことは私にとっては当たり前のことでした。だからこそ、旅においても、なるべく自然をリスペクトしながらマインドフルな旅を送りたい。自然に対して『責任』を持ちたいという気持ちがあります。いま、コロナ禍を経てサステナブルでエコな旅にフォーカスが当たっている、というのはすごくいいことであり、大切な考え方だな、とも感じます。旅に出て、『たくさんのものを見たい』という気持ちは変わらないのですが、自然に対してもリスペクトしながら旅をしていきたい。私たちは自然から恩恵を受けてばかりですが、ギブバックするときが来たのかな、とも思っているんです」

パースにしても、ロットネスト島にしても、その魅力は実際に行ってみないとわからないと自身が訪れて改めて感じた。

「写真を見て『綺麗だな』と思っても、実際にその場所に行き、人に触れて、食事をすることで感じられることがきっとある。多くの方に西オーストラリア州に足を運んでいただきたいですし、それは皆さんにとっても“気づきの旅”になるのではないかな、と思います」

*現在、新型コロナワクチン2回接種を完了している方はオーストラリアへの渡航が可能です。オーストラリア出入国に関する状況、情報はこちらから。