■ゲームも映画も娯楽、だから必要
akaneさん、このコラムと出会っていただきありがとうございます!
と、ちょっと早口で言っちゃいたいほど興奮してます!
ボードゲーム!!
なんてカッコいい。
そこにたどり着くまでの道のり、そして親戚、家族、周りの人たちとの縁に、ものすごく深い愛を感じました。
わたし、ボードゲームにプロアマがあるのも知らなくて、あくまでも自由時間に楽しむ遊びだと思っていて。
「これは絶対に続けたほうがいい」と最初に結論から言ってしまいたい(笑)
だってakaneさんみたいな方って何人もいないでしょう?!
貴重!
コロナで人が集まれないのは、みんなが直面してる悩みです。
亡くなった方もいらっしゃるみたいで、本当につらいのはわかります。
わたしもコロナが始まってから、様々な病で4人の大切な友達を亡くしてます。
1人はスウェーデンの友達だから、彼の家族をハグして元気づけることもできず、お別れを直接言えてない。
akaneさんの亡くなってしまったお知り合いたちも、みんな気持ちわかってくれてますよ。
ゲームは娯楽、と書いてますね。
はい、そうです。
だから必要です。
映画だって娯楽です。
コロナでみんなが必要としていたので、わたしは映画紹介で忙しく、締め切りに間に合わないと泣いてしまった日もありました。
■フルタイムでなくハーフタイムにする手も
何ができるかな。
ボードゲームは向き合ってするものですよね。
最低限の対策はできる気がしますが、どうですかね?
マスクしたままでもできるし、アクリル板も設置できるし、「密にしないようにやりますよ」と連絡したら、また集まる方もいるのでは?
ただ、akaneさんは生活もしないといけないから、私ならフルタイムジョブとしてではなく、ハーフタイムにします。
このコロナ禍で、職業によって本当にはっきり分かれてしまいましたね。
猫の手も借りたいほど忙しくなってしまった方もいれば、全てを失った方もいます。
でもね、選ばなければ仕事はあります。
今まで出会ったボードゲーム仲間と“人でつながってる”感じがしますので、聞いてみるのもいいかも。
あとは普通にアルバイト雑誌などでチェックするとか、街を歩いてもアルバイト募集の貼り紙はよく目にしますよ。
ボードゲームの仕事もできる、時間をやりくりしやすい仕事はあるはず。
そんなところでまた新しい出会いもあったりすると思いますよ。
彼らがボードゲームに興味を持つかも!
■“人”って素晴らしい。実話ベースの感動作
人生は全て“人”です。
それを感じられる素敵な作品が「しあわせの隠れ場所」(2009年公開)です。
ボードゲームだから「ジュマンジ」とかアドベンチャー系の映画でもよかったけど、お便りを読んだら人間関係のつながりをいっぱい感じたので、大・感動作にしてみました。
他人のことをここまで気にして、その家族もが当たり前に協力して、人を幸せにできるなんて!
そんなふうに人のことを応援できるのが、この映画の主人公リー・アン(サンドラ・ブロック)の強み。
暗い道をさまよい、行き場のない少年マイク(クィントン・アーロン)に声をかけて、家まで連れて帰って、寝る場所を与えて、ご飯もごちそうして、愛を注ぐ。
マイクの家族ともちゃんと向き合って、お茶仲間のひねくれた見方にはっきりとド正論をぶつけるシーンが大好きです。
リー・アンも今までさまざまな経験をして、人をちゃんと見てきてます。
その人の才能を伸ばすプロフェッショナルです。
アメリカンフットボールのチームにマイクを参加させて、力づくで戦う彼を見て、わかりやすく、マイクが理解できるように説明する。
“できない”で片付けるのではなく、どうやって向き合えばできるようになるのかを追求する。
コーチのオジサンのポカン顔も面白いですね。
■外野の声は気にしない。自分の人生を生きよう!
わたしがすごく素敵だなぁと思ったのはこの家族のあり方。
こんな行動力のある人だから、旦那さんはさり気なく陰で支えている。
娘も目立ちたがりではないけど、しっかりとお母さんの遺伝子を継いで、人を見る力がある。
そしてこの家族のスター、弟のS.J!
口がうまく、ませていて、一生懸命がんばる姿が最高にキュート!
この家族だからこそS.Jはこうなったに違いない。
こんな息子がほしいと心の底から思った。
これは実話に基づいた作品で、リー・アンは実在の人物。
彼女みたいにバリバリ仕事もできて、思ってることをはっきり言うのは勇気のいることです。
嫌われる勇気を持つことや、間違いを正すことってパワーが必要です。
多くの方は見て見ぬふりをする。
実はそれが一番やってはいけないことです。
とても爽快な気分になる1本です。
最後に、「逃げたと思われるから戻るのは嫌」?
誰がそんなこと言うんですか?
その人、ひねくれた考え方ですね。
その方が何かから逃げたのね。
気にしないで。
akaneさんの人生はakaneさんのもの。
今回の作品から、希望と勇気と決断力と自分の人生を生きる力を受け取ってくれるとうれしいです!
(朝日新聞社の経済メディア『bizble』から転載しました)