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「メキシコのロッキー」移民のプロボクサーを支え続けた言葉

やる気が出る名言で学ぶビジネス英語
安河内哲也撮影

■今週の名言

As long as you pray and believe in your dreams, anything is possible.

(あなたが祈り、そして夢を信じる限り、何だって可能なんだ)

■名言を味わう

「祈ることと己の夢を信じていれば、どんなことだって可能だ」という意味の一言です。

あのウォルト・ディズニーもIf you can dream it, you can do it.(夢を描くことができれば実現できる)と言っていますが、夢を見ることはやはり大切ですね。加えてルイスは、「自分の夢を信じる」ことの大切さも強調しています。

そして夢の前にprayも重要と言っています。「pray=祈る」と暗記していることと思いますが、prayには「懇願する」「願い求める」という意味もあります。ですから名言の和訳も、「祈る」の代わりに「懇願する、願い求める」といった言葉を当てはめてもいいでしょう。

13語から成る一文の中には、意味のわからない単語は1つもないのではないでしょうか。自分の信じる教訓や信念を語るからといって気負って、特別難しい単語や構文を使う必要はない。今回のシンプルな名言からは、そんな“裏メッセージ”も私は受け取りました。

実践と経験を積めば、簡単な英語でも自分の思いや考えはうまく伝えられる。そう信じて英語学習を頑張っていこうではありませんか!

■名言の単語ピックアップ

believe

信じる、(を)正しいと思う

日本語の歌のタイトルなどにもよくなっていますし、なじみのある英単語と言えるでしょう。ただ日本語の「ビリーブ」は、名詞のように使われる感覚もあるせいか、品詞が何だかよくわからないところがあるかもしれません。

英語のbelieveは動詞です。ちなみに「信念」「確信」「信仰」といった「信じること」を意味する名詞は、そうbeliefでしたね。最後のveがfに変わりますよ。

動詞のbelieveでまず気を付けてほしいのが、believeとbelieve inの使い分けです。inがあるかないかでニュアンスがだいぶ違ってきます。ではさっそく、「believe+目的語」と「believe in+目的語」の違いを押さえていきたいと思います。

まずbelieve...を近い日本語に訳すと「〜を信用する」もしくは「〜が正しいと思う」となります。

例えば、Believe me. I’m telling you the truth.と言えば、「私を信用してください。私は真実を言っているんですよ」という意味になります。I believe the story.なら「私はその話が正しい(本当だ)と思います」ということです。これらがbelieveを単独で使うパターンです。

次に今回の名言の形でもあるbelieve in...です。believe inは「価値を信じる、認める」または「存在を信じる」といった意味となります。

例文を挙げてみましょう。

I believe in capitalism.

(私は資本主義を信じます)

これはつまり「資本主義には価値がある、存在意義があると信じている」ということです。

I believe in God.なら「神の存在を信じる」、I believe in ghosts.なら(幽霊はいると思う)となります。

このようにbelieve inは総じて大きな価値観や存在、能力を信じる、believeはもう少しピンポイントで言葉や物が正しいと思う、といった感じで使われます。

その使い分けは、以下の2つの例を見比べるとわかりやすいでしょう。

I believe you.

I believe in you.

どちらも「私はあなたを信じる」と訳せますが、前者は「あなたが今言ったことを信じる」、後者は「あなたの(何がしかの)能力を信じる」といったニュアンスになります。つまり前者はI believe what you said / told me.であるのに対し、後者はI believe in your ability (to do something).といった意味になるわけです。

またbelieveは名詞だけを後ろに取る動詞ではありません。例えば、that節を置いて主張を強く押し出す形を作ることも可能です。

I believe that this project can be very profitable.

(このプロジェクトは大儲けできる可能性があると思います)

すぐ上の和訳から英訳するとしたら、I think this project can be very profitable.という一文も思いつきますが、thinkよりもbelieveのほうが強く信じている感じ。パッション、熱量といったものが高くなります。

さらに「熱心に」「猛烈に」という意味の副詞stronglyを挿入してI strongly believe...とすれば、熱量はより一段とアップします。

会議やプレゼンなどで絶対に強調したい場面では、このstrongly believeを上手に用いましょう。

I strongly believe that we can find a way to work together on this. And then we’ll be able to change the world with our cutting-edge technology.

(私は我々がこの件で組んでやっていける道を見つけられると強く信じています。ご一緒できれば最先端のテクノロジーで世界を変えられるのです)

ビジネスシーンで使える、believeを含んだほかの表現をさらに紹介しましょう。

Believe it or not, our new CEO is only 29.

(信じられないでしょうがウチの新しいCEOはまだ29歳なんです)

*believe it or notで「信じられないでしょうが、まさかと思うでしょうが」といった意味になる。びっくり仰天、驚きのニュースを伝える、出だしの鉄板表現。

It’s hard to believe it’s been more than ten years since we last met.

(最後にお会いしてから10年以上経っているなんて信じられないです)

*hard to believeで「信じがたい、信じられない」という意味。日本語の「嘘みたい」に相当する。I find it hard to believe... としても同じことが言える。

You should come and check out our prototype. Seeing is believing.

(試作品を見にきてよ。百閒は一見にしかずだから)

*直訳すると「信じることは見ること」となるSeeing is believing.は、日本語の「百閒は一見にしかず」と同じく、格言的によく使われる。To see is to believe.という言い方も。

■名言を解剖する

As long as you pray and believe in your dreams, anything is possible.

(あなたが祈り、そして夢を信じる限り、何だって可能なんだ)

as long as SVは、「SがVする限り」という条件や、「SがVする間」という期間を表す表現です。ここでは「祈り、夢を信じる限りは」となり、as long asが接続詞として使われています。

「祈る」という意味のpray。カタカナで書くと「プレイ」でplayとまったく同じになりますが、英語では発音も意味も異なります。

発音は、もちろんrとlの違いを強く意識しましょう。prayのrは舌を丸めながら、舌端、つまりベロの先を口の中のどこにも付けずに発音します。いっぽうplayのlはベロの先を上の歯の裏の根元に付けて発音します。

このrとlのほかvとbなど、日本人が区別するのに苦労するアルファベットが出てくるときは特に違いを意識して、少し大げさに発音してみるといいかもしれません。

prayとplay以外にも、rightとlightやvaseとbaseなど、発音要注意の頻出単語を口にする際私は、昔も今もずっと変わらずrとlと、vとbを強く意識して発音するようにしています。

コンピューターソフトのオートコレクト機能が進化した現在、英単語のつづりをすべて正しく覚えるというは、日本語でいうところの、手書きの困難な漢字を覚えるようなもの。今はパソコンが直してくれるので、細かいつづりは、そこまでこだわらなくてもいいと個人的には思います。

ですが、英語のrとlやv とbなどについては、つづりが読み方にダイレクトに反映されると意識して、正しいスペルと発音をセットで覚えるべきでしょう。なぜなら、これらの音の区分けが苦手な私たち日本人が英語を話す際には、ミスコミュニケーションの原因になってしまう危険性が高いからです。

believe in your dreamsは「あなたの夢を信じる」。「あなた」は「自分」と訳してもいいでしょう。

any...という単語が肯定文で使われた場合は、「どんな〜でも」という意味になります。ですから、anything is possible(どんなものでも可能だ)となります。

■今週の1枚

写真の師と仰ぐ知人と一緒に鎌倉へ撮影旅行に行ったときに訪れた、とあるお寺で撮った1枚です。たくさんのお地蔵さんを前に、厳かな気持ちになりました。

さて次週(4月6日更新予定)の「やる気が出る名言で学ぶビジネス英語」は、哲学者ジョージ・サンタヤーナの言葉をフィーチャーします。スペインで生まれ幼少時にアメリカに移住、そして晩年をまたヨーロッパで過ごした彼は、the past(過去)を省みる大切さを、ある英単語をキーワードにして語っています。

どうぞお楽しみに。See you next week!

(構成・山本航)

■「やる気が出る名言で学ぶビジネス英語」は毎週月曜朝に配信します。