1兆本の植林活動では不十分、グレタさんがトランプ氏表明に不満
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[ダボス(スイス) 21日 ロイター] - スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさんは21日、スイスのダボスで開催されている世界経済フォーラム(WEF)年次総会(ダボス会議)で、トランプ米大統領が参加を表明した1兆本の植林活動を念頭に、植林だけでは気候変動の解決に不十分だと述べた。
グレタさんは「われわれの家は火に包まれている」と昨年のダボス会議での発言を繰り返し、「無為が火に油を注いでいる」と行動を促した。
トランプ氏はこの日、ダボス会議で演説し、米国が1兆本の植林活動に参加することを表明。一方で、環境活動家を「過去に愚かな予言を行ってきた人々の後継者」と非難し、石油・ガス業界の経済的な重要性を主張した。
これに対してグレタさんは、各国指導者が「子どもは心配すべきではない。そう悲観的になるな。何も起きていない。静かにしていろ」と「空虚な発言や約束」をしていると批判した。