2008年 サトシ・ナカモトを名乗る人物が論文 "Bitcoin:A Peer-to-Peer Electronic Cash System"(ビットコイン:ピア・ツー・ピア型の電子現金システム)をネット上に公開。
2009年1月 ビットコインのシステムが稼働。10月には、フィンランド人プログラマーのマルティ・マルミが、5050BTCを5・02㌦で売却。1BTC=約0・001㌦(約0・11円)。
2010年5月 米国の技術者ラズロ・ヘニエイツが、ネットで「ピザを1万BTCで買うよ」と呼びかけ、宅配ピザを注文してもらう。仮想通貨を初めて商品と交換した例とされ、1BTC=0・0025㌦(約0・275円)ほどだった。
2011年 1BTC=1㌦(約110円)に。
2013年 租税回避地として知られるキプロスの経済危機で、ビットコインに資金を移す動き。米国の金融当局が仮想通貨を認めるとの臆測から11月には1BTC=1千㌦(約11万円)に。
2014年 世界最大級の仮想通貨交換所、マウントゴックスが破綻(はたん)。不正アクセスにより、約85万BTC(当時約460億円)が消失した、と発表した。後にうち約20万BTCは社内で発見。
2015年 国際決済銀行が、仮想通貨について「需要と供給で価値が決まる資産であり、金のような商品に近い。ただし商品とは違って本質的に無価値」と報告。
2017年 中国政府が規制を強化し、中国内の交換所などが相次いで閉鎖。12月には1BTC=1万9千㌦(約209万円)を超え、過去最高に。
2018年1月 日本の交換所コインチェックから仮想通貨「NEM」約580億円分が流出。金融庁が仮想通貨の関連企業への指導を強め、業務の停止や改善を相次いで命令した。