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大人になる条件とは?/米国編

World Now 更新日: 公開日:


大人って何だろう? 取材で出会った人たちに、「大人になる条件」について尋ねてみました。


アレン・ペン(31)ウーバーのアジア担当トップ 

大人になるとは、自分がしていることを変える必要がある、と自覚できるほどに賢明になることだ。成熟に年齢は関係ない。経験したことのない状況で、自分のしていることをどのように変えられるか。それは直感からくるものかもしれないし、経験に基づくものかもしれないが、違う進路をとることを把握できるくらいに利口になれれば大人だろう。

ただ、時には大人にならなくてもいいとは思う。毎日インスピレーションを得て、新鮮な目で世界を見るという考え方は起業家精神にとって必要だ。ウーバーを成功かつ高成長の、みんなが働きたいと感じる企業とするためにも必要だ。子どもらしさという要素も大事になってくる。

クリス・マーフィー(28) ズームフォース共同創業者兼CEO

シリコンバレーは、自分自身のシナリオを頼みとする起業家がいっぱい。つまり自分たち以外には責任をもたないような人たちがたくさんいる。彼らは極めて力強く、創造性にあふれ、自由で、素晴らしいアイデアやビジネスを生み出すが、他の人たちにとってはイライラして不快かもしれない。つまり大人になるということは、他者への責任を認識し受け入れることだろう。自分が大人になっていることを願うね。でもやはり、創造的であり続けるため、時間の制約から解放されるためにも、若さという要素は大切だと思う。

アマンダ・メイラー(23) フェイスブックに勤める「ブーメランチルドレン」

もう学習済みだと思ったことでも、学ぶことに対して常にオープンであることが、大人には必要だと思う。大学に行っても、インターンシップをしても、仕事を持っても、実家に戻っても、常に学ぶことがたくさんある。なぜ親が門限を設定していたのか。17歳の時は「つまらないことで」と思ったことでも、わかるようになる。

レネー・メイラー(49) 「ブーメランチルドレン」アマンダの母

今は大人になるには、ある種のセーフティーネットを感じられるような強いサポートが助けとなると思う。安心して大きく前へ踏み出せる。学校に出す時、どこかへやろうという気持ちにはならない。必ずしも望んだ通りにならなかった時、頼れるものがあるのは大きい。

ブライアン・ヴァージン(34)米ユタの若者施設「アット・ザ・クロスローズ」創業者

自分に何が足りないかを知り、強みを受け入れること。厳格な人間ならすばらしいエンジニアや会計士、アナリストになれるだろうし、柔らかい頭の持ち主ならクリエーティブなことができる。自分について、また自分のスキルについて知れば、これはできなくてもこれは得意だということや、自分の居場所についてわかる。僕自身はどうかって? まだがんばっているところだよ! だから若い人たちと働くのが好きなんだ。





(取材:藤えりか)