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脱炭素社会を作り上げるのは“ビジネス”の力

PR by 三菱商事
竹内純子氏(国際環境経済研究所理事)

── 脱炭素社会の実現に向けて水素エネルギーを本格的に社会実装していく際、どのような課題があるのでしょうか。

竹内 クリアすべき課題は主に3点あります。まず、エネルギーは「コスト」が非常に重要です。需要家にとってエネルギーはあくまで手段であり、いかに安価で安定的な供給がされるかが意思決定を左右します。ですから供給サイドは、血のにじむような努力で今後もコスト削減を図らねばなりません。2点目が「保安・安全」の徹底です。水素ステーションや燃料電池をはじめとする新たな設備や技術を導入する際は特に留意すべき点です。3点目は、水素エネルギーによって享受できる「価値」を見いだし、選択肢として提示することです。

── 水素エネルギーが提供する「価値」とは、例えばどのようなことでしょう。

竹内 世の中のビジネスはいま、「価値」を提供するものへと変わりつつあります。“モノ”だけでなく、「価値」や「顧客体験」といった“コト”を重要視する社会になっています。では、エネルギーが提供できる「価値」は何かというとこれは非常に難しい。エネルギーはあくまでも手段にすぎず、消費者にとっては車を動かす手段がガソリンでも水素でも大差ないわけですから。ただし、「価値」を生み出すヒントは社会の中に様々あります。たとえば運送業界では、荷おろしのために待機しているトラックが排ガスや騒音に関する苦情を受ける、といった問題があるそうです。電気自動車や燃料電池自動車ならそうした問題も解決できるでしょう。こうしたビジネスの「困りごと」を見つけて、脱炭素だけではない顧客価値を提供できれば、水素エネルギーは広く普及していくのではないでしょうか。社会を変革する力になるのは“ビジネス”だと私は信じていますので、三菱商事さんに期待しています。

宇佐美 寄せていただいている高い期待と同時に、責任も感じます。私たち三菱商事が事業を進めるうえで常にベースにあるのは、描いた将来像からやるべきことを考える “Future Pull”の発想です。今後も社会の変化をビジネスに結び付けていくことはもちろん、上流から下流まで幅広い産業に深く入りこんでいる総合力を生かし、脱炭素社会の実現に寄与したいと思っています。

宇佐美啓子氏(三菱商事)

── 脱炭素化をはじめとする様々な社会課題に、企業はどう向き合うべきか、あらためて考えをお聞かせください。

伊原 これは我々のチーム内でもよく話すことなのですが、温暖化などの社会課題があるということは、そこに課題解決のための「ビジネスの芽」があるということだと思っています。どれも簡単な課題ではありませんが、サステイナブルなビジネスモデルを作り顧客の行動変容を促すことが、我々の役割だと考えています。

伊原一登氏(三菱商事)

薬師寺 まさにその通りで、温暖化対策を例にすると2030年度に13年度比で温室効果ガス46%削減という目標が掲げられています。これは一企業の取り組みで到底達成できるものではなく、企業や業種の枠を超えてリソースを活用し、サービスを構築していく必要性があると感じます。三菱商事も総合力を生かして、社内外とともに課題解決に貢献できればと思います。

薬師寺翔太氏(三菱商事)

宇佐美 三菱商事はこれまでも時代の変化に合わせて、生活を支える様々な分野で社会の要請にこたえて事業を行ってきました。私たちにとって社会課題の解決は、事業であり使命でもあります。今後もビジョンと目標を皆で共有し、根気強く課題に向き合っていくつもりです。

竹内 いま実現しようとしているカーボンニュートラルは、「産業革命を超える」革命だと思っています。まだまだ長い旅路が続くわけですから、しっかりと腰を据えて議論し、地道な取り組みを続けていく必要があります。そしてこれは、どこかの誰かがやればいい、という話ではありません。今年5月に改正された地球温暖化対策推進法でも「関係者」の筆頭には「国民」があげられています。企業も生活者も、皆さんが自分の問題なのだという認識を持って進んでいくことが何より大切なのです。

【座談会 ダイジェスト動画】