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イスラエル、屋外マスク不要を宣言 ワクチン接種世界一

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朝日新聞デジタル掲載
ロックダウン(都市封鎖)の解除を受け、街中で食事を楽しむ人々=4月1日、エルサレム、清宮涼撮影

 世界一のペースで新型コロナウイルスのワクチン接種が進むイスラエルで、政府が屋外でのマスク着用は必要ないと宣言した。国内の新規感染者や死者は減少する傾向にあり、「コロナ前」の日常生活が戻りつつある。

 イスラエルのエーデルシュタイン保健相は15日、「ワクチン接種キャンペーンの成功のおかげで感染率は非常に低い」と述べ、「専門家が屋外でのマスクの着用はもう必要ないとの結論を出し、受け入れることにした」と表明した。

 これまでは屋外でのマスク着用を義務づけていたが、18日から変更する。屋内では引き続きマスクをするよう求める。

 イスラエルでは昨年12月にワクチン接種を始め、これまでに人口の半分を超える約500万人が2回の接種を終えている。1日あたりの新規感染者は1月には1万人を超えていたが、現在は200人前後で推移している。

 昨年から続いたロックダウン(都市封鎖)は2月から段階的に解除された。ワクチン接種を終えた人には「グリーンパス」と呼ばれる証明書を発行し、レストランなどを利用する条件としている。ワクチン接種が進むことで、社会全体の感染を収束に導く「集団免疫」が得られるかどうかにも注目が集まっている。(エルサレム=清宮涼)