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死の間際まで行った、アメリカの民主主義 どうすれば立て直せる?

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ワシントンの連邦議会議事堂入り口の窓。トランプ大統領支持者らが乱入して割られた=1月8日、ランハム裕子撮影

"Our democracy faced a near-death experience. Here’s how to revive it."

「私たちの民主主義は臨死体験をした。よみがえらせるにはどうすればよいか」

2月7日付 ワシントン・ポスト紙

1月6日にアメリカの連邦議会議事堂で起きたinsurrection(反乱)は世界中の人々にショックを与えた。アメリカの政治家に対する脅迫はその後も続いている。これはアメリカの民主主義の基盤へのunprecedented(前例のない)攻撃である。バイデン大統領とハリス副大統領は、そんな弱体化しつつある選挙制度の中で当選した。これはMake no mistake(間違いではなく)強調のために付け加えている。

背景には、共和党の指導者たちが投票をthrow up roadblocks(妨害し)たり、ひどい例では白人至上主義をstoke the flames(扇動し)たりする問題がある。世界で最も裕福な国で45万人以上が新型コロナウイルスで亡くなったことは、能力よりcronyism(政治的に友好関係の深い者をえこひいきすること)に報いる政治システムの結果である。

この記事が対策として挙げているのが、meaningful reforms(意味のある改革)だ。まずfilibuster(議事進行妨害)ができなくなるように上院のルールを変えることを提唱している。これは、「何百万人もの苦労している人々のニーズを否定するために、長い間cudgel(武器)として使われてきた」という。

民主主義をrevive(よみがえらせる)には、三つの法案を通過させることも重要だそうだ。それらの法案は投票する権利を守り、gerrymandering(ある政党に有利な選挙区の線引き)をなくし、政治におけるお金の影響を小さくすることにつながるという。さらに、自分がabove the law(法の影響を受けない)と考える未来の大統領の腐敗を抑制することにもつながる。そして最後に、ワシントンD.C.とプエルトリコを州などにすることを提案している。

アメリカの民主主義が1月に経験したnear-death experience(臨死体験)を克服するチャンスはどれほどあるか分からないため、機会を無駄にしてはいけないという。そのためは、上記の改革のようなgo big(大胆なことをする)必要があると主張している。時間は限られている。2020年に民主党が選挙で勝利した反動で、今年は州議会で投票の権利を制限する目的の法案が100件以上提案された。

この記事を書いたステイシー・エイブラムスは2018年のジョージア州の州知事選で僅差(きんさ)で敗北したのち、有権者登録している人や少数派の人々の投票を奨励する活動に関わり、大統領選挙でバイデンがジョージア州で勝利したことに大きく貢献したとされている。全ての市民が民主主義に参加できるように邁進(まいしん)している彼女がこの記事で推薦している改革が実現するよう願うばかりだ。