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「誇り」と「使命感」を胸に、 あらゆる家族の食を支えたい

PR by 三菱商事 公開日:
三菱商事(Princes Limited 取締役)の末松一仁さん


Princes社(以下、プリンセス)は140年の歴史とブランド力をもとに英国を中心とした欧州で常温加工食品などの食品飲料事業を展開するメーカーです。私は2016年7月に三菱商事から出向後、2018年4月より取締役に就任しました。

プリンセスは三菱商事グループとなった1989年以降、順調に業容を拡大してきました。しかし2015年頃よりその規模ゆえに機動性を失い、変化する消費者ニーズへの対応が後手にまわり、業績にも陰りが見え始め、ちょうど私が着任した頃から消費者ニーズへの対応力を向上させるべくビジネスモデルの変革をスタートしました。

組織の刷新や工場の統廃合など経営の健全化を進めるも、足元では業績が低迷する中、社員の不安は日に日に強くなっているように感じました。そこで社員が自信と誇りを取り戻して働けるような施策を検討していく中で、三菱商事の企業理念「三綱領」の精神が社員の心を一つにするよりどころになっていることに気づきました。事業を通じて豊かな社会の実現に寄与するという、一見当たり前ですが大切なこの理念に改めて立ち返った上で、社内で新しいコーポレートビジョンの策定に着手しました。

多くの社員と共にプリンセスが目指す姿について議論を重ね、新ビジョン“Proudly helping families to eat well without costing the earth”、すなわち社員が誇りを持って「健康でおいしい食の提供」と「環境・社会的価値へコミット」する会社になることを掲げました。

「プリンセスの存在意義とは何か?」という根源的な課題に立ち返り、社員一人ひとりが自分事として深く考え、議論を深めることができたのは私にとって大きな喜びでした。

新コーポレートビジョン策定時の取締役会にて

イギリスは2020年3月、新型コロナウイルスの影響でロックダウンに入り、外食もできず、最低限の日常品しか買いに行けない日々が続きました。サプライチェーンの混乱、欠員数の増加や工場でのソーシャルディスタンスの導入など、プリンセスの事業も大きな影響を受けました。

しかし、ロックダウン中の各家庭の切実なニーズに応えたい、いまこそ供給を止めないのだと、社員一人ひとりが改めて人々の大切な食を支えていることに使命を感じ、「社会に貢献する」という強い思いで取り組んでいます。また、医療従事者やフードバンクへの寄付、感染リスクの高い方への生活必需品無償託送プログラムなど、食品メーカーならではの支援活動にも取り組んでいます。

コロナ禍で、社員のこのような使命感を改めて目の当たりにすることができ、生活の基本である食を支えるプリンセスで働くことに自信と誇りを取り戻していることを強く実感できました。

私はプリンセスに着任する前にもいくつかの会社に出向し、様々な国や業界に携わらせてもらいました。こうした経験から、事業を通じて、社会課題の解決策を提案することができる、その輪が様々な国や業界で広がれば大きな力になると考えるようになりました。今はプリンセス社内でこの輪を広げているところですが、これからも社会のために当たり前に正しいことを続けるという同じ理念を持つ仲間と共に、「経済・社会・環境の三価値同時実現」に向けて変化を成長につなげることを実現していきたいと思います。

プリンセスは、コロナ禍でのロックダウン中でも、従業員の安全面を考慮しながら操業し、商品の欠品を防いだ。さらに、イギリス政府主導の生活必需品無償託送プログラムへの商品提供、フードバンクや病院への寄付など、非常事態でも食卓を守る挑戦を続けている。オンライン購入が当たり前となるポストコロナの世界をにらみ、この危機を未来のチャンスに変える新しい挑戦も始まっている。