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「世界の誰かを幸せにするために」 位置情報技術とグローバルネットワーク力で社会を変革する

PR by 三菱商事 公開日:
HERE Techologiesのメンバーとコロンビアへ視察訪問(左下が三菱商事 HEREプロジェクト室の中田崇文さん)

 

人の移動をより便利で効率的なものにするためのMaaS事業(*1)の構築を進めています。

(*1)Mobility as a Serviceの略。ICT活用により全ての交通手段をクラウド化して連携し、移動をひとつのサービスとして捉える新しい移動の概念

たとえば、スマートフォンのアプリひとつで電車やタクシーなど交通機関の垣根を越えシームレスに目的地までの最適なルートが検索できて、さらに一括決済まで可能にする。コストの面でもサービスの面でも、交通事業者とユーザーの双方にとってメリットのある「都市交通の最適化」を目指しています。

この事業の軸になる位置情報サービスのプラットフォームを手がけるのが、三菱商事が出資するHERE Technologiesです。HEREは、カーナビ向けに位置情報システムやデジタルマップを提供してきた実績を生かし、運送、物流、都市交通、マーケティングなどの位置情報サービスで人や物の移動に関する事業を幅広く展開している世界的リーディングカンパニーです。ここ数年は自動車産業以外の領域向けの位置情報サービス展開に力をいれており、たとえばネット通販では、商品が顧客に届くまでの追跡や商品到着時間の事前通知などのサービスにもHEREの技術が役立っています。

インドのHERE社内にて

私はHEREへの出資を決める前の協業の仮説検討段階からプロジェクトに携わっています。出資に至るまでに三菱商事とHEREは、MaaSをはじめスマートシティやコネクテッドカーなどいくつもの協業テーマのアイデアを出し合い、ビジネスモデルの検討を行ってきました。ドイツ、デンマーク、イタリアなど様々な国籍のHEREメンバーと議論を重ねたことは、とてもやりがいのある経験でした。出資までの集中討議ではファシリテーターを任され、精神的にも体力的にもハードな日々でしたが、「事業を通じて様々な社会の課題を解決したい」という価値観が国籍を超えて合致し、互いに信頼し合えたことが出資、協業につながりました。討議を重ねることで距離を縮めることができたメンバーたちは、今でも私のことを親しみを込めて「chairman(=議長)」と呼んでいます。

そのような仲間たちと一緒に、HEREの技術を活用したビジネスについて日々議論をしたり、新しい事業を構築していくことに仕事のおもしろみを感じています。ゼロからの挑戦なので、時には不安になることもありますし、壁にも当たります。そのような時は、彼らと出会い、思いが合致したことで今のプロジェクトがある、そう思うとこの信頼関係にきちんと応えてもっと高みを目指したいと力が湧きます。

東京スカイツリーの前で、社内とHEREメンバーで記念撮影

私のポリシーは、「チャレンジングな環境を楽しむ」こと。ポジティブな気持ちがあってこそ、仕事がよりイノベーティブになると、日々自分を奮い立たせています。

いまはHEREの高精度な位置情報技術と三菱商事のアジア太平洋地域のネットワーク力を合わせることで、渋滞や高齢化社会に対する解など、日本やアジアの課題解決の一端を担えるような都市交通最適化サービスの仕組み作りを考えています。「仕事は社会に貢献するもので、世界の誰かを幸せにする」もの。だからこそ、持続可能となるはず。事業を通じてこの思いを実現していくことが私の目標であり、やりがいです。ゆくゆくは、HEREを活用していろいろな産業間の連携や仕組みを作り社会を支えたい、そう思っています。

1985年に米国・シリコンバレーで創業。北米と西欧のカーナビ搭載車のうち80%がHEREのデジタルマップを採用。また、位置情報サービスを使い、運送、物流、都市交通、マーケティングなどの分野で人や物の移動に関する事業を展開する。2020年5月に三菱商事とNTTが資本参画。三菱商事の産業知見・ネットワークとHEREの位置情報サービスをかけあわせ、まずは都市交通、物流などの社会課題の解決を目指す。