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EU外相のテレビ会議が「大惨事」、技術的問題で中断も

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新型コロナウイルスの感染拡大により、各国要人の会合もテレビ会議が主流となるなか、「大惨事」と形容されるほど意思決定に障害となるケースが発生している。 写真は10日の首脳会議で撮影されたプール写真。(2020年 ロイター)

[ブリュッセル 24日 ロイター] - 新型コロナウイルスの感染拡大により、各国要人の会合もテレビ会議が主流となるなか、「大惨事」と形容されるほど意思決定に障害となるケースが発生している。 23日に開催された欧州連合(EU)外相によるテレビ会議では、技術的な問題が発生したほか、発言者が相手に聞こえているか確信が持てなかったり、通訳がなかったりしたことで中断する場面があった。

この会合に参加した外交官は「ビデオ会議はうまくいかない。技術面での問題や、『もしもし、聞こえてますか』の発言に邪魔をされたりといったことが起きる」とし、「参加者はもっぱら、準備してきたメモを読み上げるだけで、実際の交渉に及ぶ余裕はほとんどなかった」と明かした。

アジアと欧州の外相らによるテレビ会議に参加したボレルEU外務・安全保障政策上級代表は20日、「ビデオ会議は大惨事だ。映像や音声が切れてしまう」と述べ、電話会議のほうが好ましい、とした。

一方、ドイツのマース外相は、すぐに会談の準備が整うテレビ会議を支持。「(テレビ会議を通じて)もっと頻繁に会談する必要がある」と、テレビで記者団に話した。

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