インド洋のアフリカ側にある島国モーリシャスは、欧州からの観光客に人気のリゾート地。インド系住民が過半数を占め、面積は東京都とほぼ同じ。車を走らせれば、サトウキビ畑が広がるのどかな国です。
「トム・ソーヤーの冒険」の著書、マーク・トウェイン氏はかつて、「神はモーリシャスというパラダイスを創り、それをまねて天国を創った」と語ったと言われています。その理由は、やはり海。太陽の光や海藻の具合で、海面の色は水色や濃い青色、エメラルドグリーンにと、刻々と変わっていきます。
東部にあるイル・オ・セルフという小島では、浅瀬の水につかりつつ、撮影ポイントを探索。ヨットやボートが通過するタイミングで、お気に入りの写真が撮れました。サンゴが多いことで有名な南部のブルーベイでは、時折小雨が降る天気でしたが、小魚たちとの遊泳を楽しみました。
首都のポートルイスには、この国に移住させられたインド人たちの歴史を伝える建物のほか、果物や日用雑貨、かごバッグやバニラティーなどのお土産が買えるマーケットもあります。私は訪れませんでしたが、西部にはライオンと散歩できる施設もあります。
地元のタクシー運転手によると、観光客が多く集まるのは夏季にあたる年末前後。特に、11~12月は雨量も少なめで、お薦めとのことでした。高級ホテル以外にも、1泊5千円程度で泊まれるロッジ風の宿も各地に点在しています。多くのアフリカ諸国と違って、街中を徒歩で移動することも可能です。
日本からの直行便がないのは難点ですが、この時期に旅や新婚旅行を計画しているなら、候補地の一つにしてみてはいかがでしょうか?