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産卵期クロマグロ漁のデータ

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築地市場のマグロ(朝日新聞社撮影)

産卵のために日本海に入ってきたクロマグロが群れとしてまとまるのは5月の末。そのときは秋田や山形沖で群れをつくる。その後、群れはさまざまな場所に出現し、7月から8月にかけて隠岐諸島から能登半島沖の海域で産卵するとみられている。

その群れを巻き網船団が巻き、巻いた9割を鳥取県の境港に水揚げしている。

巻き網船が水揚げした産卵期の大マグロ(境港)。漁期後半には大きなマグロが入ることが多い/photo:Yorimitsu Takaaki

2014年の実績をまとめると、以下のようになる。(データの元は水産庁漁業調整課、鳥取県境港水産事務所など)

この年、日本海の産卵期クロマグロ漁に参加したのは7船団。

うち3船団は日本水産の子会社で、1船団がマルハニチロの子会社。

参加船団の自主規制枠は6~8月で2000トン。

水揚げが始まったのは6月2日で、終了は7月28日。

ただし6月2日に水揚げされた分は5月末に獲ったために自主規制枠外の扱い。

自主規制期間(6月6日の水揚げ以降)の水産庁への報告重量は1,882,324キロ。

5月末漁獲分を入れると、1,984,128キロ。これが昨年の産卵期に巻き網船団が日本海で獲ったクロマグロの総量ということになる。

ほとんどが境港に水揚げされたが、約8%の160トンだけが太平洋側の宮城県塩釜市に揚げられた。境港に集中しすぎるのを避けたとみられる。塩釜の多くは内臓処理を施さない「タンク売り」で売却された。

境港のポスター。巻き網のクロマグロは安価な天然ものとして人気がある

境港に揚がるマグロは一本ずつ処理するので正確なデータが出る。以下は基本的に境港のデータ。

14年6~8月に境港へ水揚げされた産卵期クロマグロ(えら、内蔵抜き)の本数は4万3913本。水揚げ重量が1,564,204キロで、1本当たりの平均体重は約35・6キロ。水揚げ金額は14億6804万円、1キロ当たり単価が939円。

1回の水揚げ金額が最も多かったのは6月2日に水揚げした船で、9006万円。このときは72,492キロ、2525本を揚げた。キロ単価は1242円。

2番目は6月6日に水揚げした船。95,304キロ・3028本を水揚げし、8559万円の水揚げだった。キロ単価は898円。

1回の水揚げ重量が多かったのは6月8日に水揚げした船で、111,980キロ。本数は3351本。水揚げ金額の3番目がこのときで、8053万円。キロ単価719円。

6月23日に塩釜へ揚げた船も同程度(110トン程度)の水揚げ重量を記録したとみられている。タンク売りされたため、本数は不明。キロ単価は492円。

1キロ当たり単価が最も高かったのは6月13日の1900円。このときの水揚げ量は20,644キロで、マグロは566本。水揚げ金額3922万円。

最も安かったのは6月23日の484円。このときは58,466キロ、1709本が水揚げされた。水揚げ金額は2830万円。

体重は7月16日が最も大きく、平均192キロ。ただし本数は10本と少ない。キロ単価は1393円。

次が7月2日で、平均144キロ。113本で、キロ単価1021円。この日は300キロを超える超大物も数本水揚げされた。

平均体重が最も低かったのは最も水揚げ額が多かった6月2日の船で、29キロ。

えらと内臓を抜いたあとの換算率は24キロから30キロ未満のマグロが1.25。30キロ以上のマグロが1.15。

境港に水揚げされたクロマグロがすべて30キロ以上だと仮定すると、総水揚げ重量1,564,204キロに1.15をかけた1,798,835キロが、えらと内臓を抜く前の総水揚げ量となる。平均体重は35.6キロだったので、えらと内臓を取る前の平均体重は40.94キロとなる。 (依光隆明)