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東洋英和に「税特集」を出前 東洋英和女学院大学の授業で

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東洋英和女学院大学で

11月16日、東洋英和女学院大学(横浜市緑区)の滝澤三郎教授の授業で、15日発行の特集「こっちの税はあまいぞ」を配り、取材班の一員として話す機会がありました。先進国と途上国の経済格差など南北問題をテーマとする国際社会学部の授業で、約180人が参加しました。

税と聞くと、「わかりにくい」というイメージが先行しがちです。まずは「税と国境」の仕組みを知っていただこうと、日本国憲法30条の納税の義務に触れ、「税金は国ごとに定められた法律に従って納める」という原則を説明しました。そのうえで、国際的な企業が増えている現状を紹介し、「では、そうした企業はどこに税金を納めるのでしょうか」と問いかけ、特集を読んでもらいました。

滝澤教授は「南北問題を考えると、国際連帯税は格差を埋めるために資金を捻出する手段になる」と授業の内容に引きつけて解説。「会社の拠点によって、税が変わるというのはとても興味深い」と話しました。

授業を受けた学生からも様々な声が上がりました。「今まで税金への知識がなかったけれど、魚に例えた話から興味を持つことができた」「どうして違う国に住所を移す企業があるのか、その仕組みがわかった」「日本人も多くの国際連帯税を払っているとは知らなかった」など。税について考える機会となったようでした。

国をまたいだ複雑な税の仕組みについて、どのようにまとめるかを編集部で悩みながら書いた特集でした。私自身、紙面の「見せ方」「描き方」の重要さを感じる機会となりました。

(社会部記者 金子元希)