スマートデバイス、インフラシステムなどを提供するレノボ・ジャパン合同会社(以下レノボ)は、昨年12月から「#隠れESGを探せ」プロジェクトを始動した。これは、すべての企業と働く人たちの“隠れESG”アクションを応援し、推進するきっかけ作りを行うことを目的としたものだ。このプロジェクトが立ち上がった経緯や、プロジェクトの内容を紹介する。
ESGへの取り組みは、企業が成長するための命題
ESGとは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の3つの要素を表す総称で、投資家や顧客、従業員などに対して経営の透明化や社会貢献、職場環境の改善などを行う取り組みだ。深刻な環境問題を前に、日本では2050年カーボンニュートラルの実現が掲げられ、今年4月からは「プラスチック資源循環促進法」が施行されるなど、環境への取り組みに一層力を入れることが必要とされている。
また、環境に配慮した商品に、より高い価格を支払うと考えている人や、就職先の選定基準の上位に社会貢献度を挙げる学生が増えるなど、近年、ESGへの取り組みは企業が成長するための命題となっており、気候変動問題や人権問題などの世界的な社会課題が顕在化している今、企業と働く人たちにとってESGへの取り組みは急務となってきている。
働く人の多くが無意識のうちにESGアクションを実践
一方で、ESGという言葉は難解な印象を与え、取り組み自体を難しいものだと捉えている人も多い。日本で働く人を対象にした意識調査(※レノボ調べ)では、ESGについて「聞いたことがない、初めて聞いた」と回答した人は6割となっており、その認知率は低いというのが現状だ(下記グラフ①)。また、ESGの内容を説明した上で、実践することの難易度を質問すると、7割以上が「ESGの実践は難しいことだと思う」と回答している(下記グラフ②)。
また、節電や節水、食品ロスの回避など、身近なESGアクションの具体例について質問すると、9割以上の人が「無意識のうちに何かしらの ESG アクションを実践している」と回答(下記グラフ③)。つまり、ESGの言葉としての認知度は低く、取り組みにはさらに力を入れなければならないという課題がある一方で、身近に取り組めるESGアクションは、たくさんあるということが分かった。
ESGを分かりやすく身近なものとして伝えるプロジェクト
このような結果を受けてレノボは、意識せずに実践している身近なESGアクションを「隠れESG」と命名し、顕在化させる「#隠れESGを探せ」プロジェクトを立ち上げた。本プロジェクトは、ESGを分かりやすく身近なものとして伝え、取り組みを実践するすべての企業と働く人たちを応援し、ESGアクションを積み重ねてゆくことで、日本全体のESG推進を目指すことを目的としている。
プロジェクト始動にあたり、ESGアクションをより身近なものとして伝えるためのWebドラマCMを公開。WebドラマCMは、上司にESGの実践を迫られる主人公と清掃員のやりとりを通して、身近なESGアクションをコミカルに紹介することで、ESGについての難解なイメージを払拭することを目指して制作された。
また、普段実践しているESGアクションの投稿を募集するTwitterキャンペーンを2月18日まで実施。「会社の電気をこまめに消す」「移動はタクシー利用を控えて公共交通機関を利用する」「会議資料を余分にプリントアウトしない」など、普段何げなく実践している“隠れESG”アクションの投稿を促す仕組みだ。
気軽にESGに取り組むためのきっかけ作りを
レノボは、このプロジェクトを通して、すべての企業と、働く人たちの“隠れESG”アクションを応援し、楽しく、気軽にESGに取り組むためのきっかけ作りを推進している。そして自らも、ESGの3つの方向から独自の目標を設定し、その目標に向かって邁進すると共に、製品とサービスの提供、持続可能な事業の導入へのコミットメントを通して、よりスマートな未来の構築に向けて貢献していく。