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台湾やシンガポールも…コロナ対策の「優等生」に異変

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朝日新聞デジタル掲載
新型コロナをめぐる防疫措置が強化され、閑散とした台北駅=16日、石田耕一郎撮影

 台湾では16日、域内感染が新たに206人確認され、累計で計550人になった。空港など入境時の確認を合わせた総感染者1682人(死者12人)の約3分の1を占める。先月までは約9割が空港などで見つかっていたが、この5日間で域内感染が急増した。

 今回の流行の引き金は、国際線パイロットが感染した英国型の変異株だ。パイロットは入境後の隔離期間(14日間)が特例で3日間とされ、同僚やホテル関係者への感染が急拡大。その後、ゲームセンターや女性が接待する飲食店などでも集団感染が起きた。

 蔡英文(ツァイインウェン)政権は、感染源がわからない人数などをもとに定めた社会活動の制限レベルを、11日に下から2番目に上げ、15日には台北市と近郊の新北市でさらに一つ引き上げた。両市では、外出時にマスク着用が義務づけられ、勧告に従わない場合は最高1万5千台湾ドル(約5万7千円)が科される。また、不急の外出自粛も求め、室外で10人以上、室内でも5人以上の集いを禁止。飲食店やコンビニには来店者の名前や電話番号を記録するよう求めた。

 多くの人が自宅で過ごしているとみられ、台北の主要駅や観光地は16日、閑散としていた。タクシー運転手の男性(64)は16日昼、「15日午後7時から勤務しているが、稼げたのはたった500元(約1900円)。感染拡大で商売あがったりだ」と嘆いた。

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