兵務庁は、国益への寄与度が高い大衆文化芸術分野の人材の召集を延期する立法を進めていると、13日発表した。防弾少年団(BTS)など人気芸能人が入隊を延期し、活動を続ける可能性が高まった。
兵務庁はこの日午前、国会国防委員会国政監査の業務報告資料を通し、「大衆文化芸術活動を大切にすることで国家のイメージを高める」として、「大衆文化芸術分野の優秀者の召集延期を進める」ことを発表した。
対象者は文化体育観光部長官の推薦で決まる。ただ、品位を損なった者については入隊延期が取り消される。
兵務庁は、共に民主党のチョン・ヨンギ議員が代表発議した兵役法改正案について、肯定的に検討するという意見を国会に提出するという。
兵役法改正案が確定すれば、BTSメンバーたちに対する召集延期が可能となる見込みだ。
ソ・ウク国防部長官は7日、国会国防委員会国政監査で、BTSの兵役問題についての質疑で「活動期間などを考慮し、(兵役)延期ぐらいは検討するのも意味があると判断している」と答えた。
最近、与党の一部からBTSをはじめ、大衆文化芸術分野での兵役特例が必要だという主張が出ていた。現行の兵役法令によると、▽オリンピック3位以上入賞者、▽アジア大会1位入賞者、▽国際芸術競演大会2位以上入賞者、▽国内芸術競演大会1位入賞者などは芸術・体育要員として編入される。芸術要員の編入が認められる国内外の競演大会は兵務庁の訓令で決められている。
しかしながら、兵務庁は代替服務の縮小、公平性などを理由に大衆文化分野の芸術要員の兵役特例編入は難しいという立場だ。
(2020年10月15日付東亜日報 チャン・ヨンジェ東亜ドットコム記者)
(翻訳・成川彩)