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コロナ禍で、良識の代弁者として称賛される世界の女性リーダーたち

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2020年5月、記者会見にのぞむニュージーランドのアーダーン首相=AP

“Female world leaders hailed as voices of reason amid the coronavirus chaos”

(4月21日付 ワシントン・ポスト紙)

カリブ海のシント・マールテンでコロナウイルスの感染者数が増加し始めた時、シルベリア・ヤコブス首相はnot messing around(後手に回るどころか)、迷いのない迅速な指揮をとった。国民へのビデオメッセージでは、blunt(単刀直入な)指示を出した。「Simply. Stop. Moving. (シンプルに、動かないでください)。もし家に好きなパンがないのなら、クラッカーを食べてください」。このno-nonsense(的確な)言い方のおかげで、その動画はインターネット上でたちまち話題となった。

ヤコブス首相をはじめ、コロナウイルスとの闘いの中で、複数の女性リーダーがvoices of reason(良識の代弁者)として高い評価を受けている。この記事では、ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相、ノルウェーのエルナ・ソルベルグ首相、アイスランドのカトリーン・ヤコブスドッティル首相、ドイツのアンゲラ・メルケル首相、そして台湾の蔡英文総統が、コロナウイルスを抑え込むためにとった行動が紹介されている。記事ではさらに彼女たちがどんな対策を打ったか、どのように国民とコミュニケーションをしたかが書かれてある。

彼女らが今回の危機で示したリーダーシップの取り方に共通したのは、冷静さを保つこと、効果的なmessaging(あるテーマに関する一貫性のあるコミュニケーション)、そしてdecisive(迷いのない断固とした)行動。紹介された例からは、彼女たちが国民の不安と心配にempathy(共感)を示す姿勢が見受けられ、また国民の印象に残るような演説も目立つ。科学に基づく論理的な判断も共通している。

この女性リーダーたちが注目を集めている大きな理由の一つは、彼女らの行動とその結果が男性リーダーたちとstark contrast(著しい対照)にあるからだ。世界で最もprominent(突出した)リーダーと言われる彼らでも、ウイルスへの対応はbombastic(大言壮語)で、中にはウイルスの拡散を許してしまったfumbles(失策)もあり、批判の的となっている。私の母国のトランプ米大統領を見ていると、リーダーの影響を強く感じ、物悲しい思いをするしかない。