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赤ちゃんの性別をラザニアで明かす、新しくも気持ち悪い方法

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ラザニアの中のチーズの色で、子どもの性別が分かるという(写真提供:Villa Italian Kitchen)

Lasagna is the gross new way to reveal your baby’s gender

1月22日付 ニューヨーク・ポスト紙

最近アメリカで流行っているパーティーに、gender reveal partyがある。もうすぐ出産予定の親が親戚や友人を集め、超音波検査で判明した自分の子どもの性別を明かす、というものである。

よくある方法では、超音波検査の時、検査の担当者に依頼して、子どもの性別を口頭で言う代わりに、紙に書いてそれをパン屋さんに届けてもらう。そのパン屋さんはパーティーの日に、ケーキあるいはカップケーキを作り、子どもの性別が男の子であれば青いクリーム、女の子であればピンクのクリームを中に詰める。パーティー当日、親が皆の前に立ってケーキを切る、またはカップケーキを一口かじり、中のクリームの色を皆に見せて、子どもの性別を明かすというものだ。

こうした類いのパーティーは2010年ごろに始まったらしいが、特にここ2年間ほどで人気が急上昇。タイミングを考えると、SNSと共に人気がでてきたようだ。SNSで人びとがクリエーティブに子どもの性別を明かすようになり、その次の進展として、発表の場となるパーティーが開催されるようになったと言える。

新しさを追求して、ケーキ以外の方法を試す人も増えているようだ。例えば、紙吹雪を吹き出すミニ大砲や発煙弾もある。ちなみに去年、後者の誤動作が800万ドルにも及ぶ被害となった山火事の原因だったとニュースになっていた。この記事では最新のイノベーションを紹介している。それはずばり、性別を明かすためのラザニア。

性別を明かすための、このsavory(甘くない)方法を発明したのは、アメリカで全国展開するイタリア料理のチェーンレストラン。チーズに食用着色料を入れ、ラザニアを切ると子どもの性別が明らかになる、というもの。

実は記事を書いた記者は、このレストランの創造性を評価するのではなく、とてもgross(気持ち悪い)と評価している。seeping pile of meat(何層にもなった肉から肉汁がしみ出し)、青やピンクに色づけされたチーズがoozing(にじみ出る)様子は、photogenic(写真写りが良い)とは言いがたい。というのも、それらがOG(もともとの)性別が分かる瞬間である分娩を連想させるからではないかと指摘している。そう言われると確かに、私も気持ち悪く感じた。