海外インターンシップを経て 教育の受け手から担い手へ
アイセック・ジャパンは世界最大の学生団体の日本支部で、国連と提携しSDGsの達成に向けて協働しています。若者が社会課題の解決に向けたリーダーシップを磨く経験として海外インターンシップを活用しており、その設計・運営が現在の主幹事業です。
Education Innovator Programme(EIP)は、私たちのそうした活動のひとつ。途上国の子どもたちに授業機会を提供するだけでなく、より広い視野で「教育で社会をどう変えられるか」「自分らしい貢献とは何か」を考えることのできるイノベーターを育てていくことが目的です。
これまで教育を受ける側の経験しかなかった学生にとって、自ら教育プログラムを主導することは簡単ではありません。しかし事前合宿でのロールプレイなどを通して実践的なプログラム運営を学び、6週間のインターンシップを終えた後では、参加者の多くが教育を軸として自らのキャリアプランを語れるようになります。一過性のボランティア体験で終わることなく、継続的に社会の課題に挑戦する人を育てるEIPの取り組みは、SDGsの目標4「質の高い教育をみんなに」の実現につながるものだと思っています。
<メンバーコメント>
「自分で考える」「自分で行動する」体験によって、SDGsと普段の生活との結びつきが見えてくると思う。(早稲田大学4年・佐藤七海)
誰もが初めは不安だから最初の一歩を後押ししたい
世界経済フォーラムが発表するジェンダーギャップ指数は、先進国で最低レベルの114位(2017年)。そんな日本に「もっと女性のリーダーを」との思いで、アクセンチュア株式会社のサポートのもと、アイセック・ジャパンが運営しているのが、Japan Women’s Initiatives(JWI)プログラムです。
女子学生を海外インターンシップに送り出すだけでなく、渡航前と後、計3回の合宿を通して一人ひとりのやりたいこと・やるべきことを明確化し、体験を成長へとつなげるお手伝いをしています。参加者それぞれに社会人のメンターがつくため、幅広い視野からアドバイスがもらえることも、このプログラムならではの特長です。
合宿の計画や運営をするのも、多くが女子学生。オンラインでしかミーティングができない環境での意思疎通や企画マネジメントには難しさもありますが、それ自体も貴重な学び。「不安だった自分の将来が今は楽しみになった」といった参加者の感想を聞くと、まだまだ頑張ろうと思えます。SDGsの目標5「ジェンダー平等を実現しよう」につなげるため、もっと多くの人をJWIに巻き込んでいきたいです。
<メンバーコメント>
将来のビジョンが見えずにいた3年生の夏、私自身がJWIに背中を押された。だから今、このプログラムを多くの人に届けたい。(慶應義塾大学4年・野崎琴未)
本記事は朝日新聞社が各界のリーダーたちの意見、自治体や企業がゴールに向けて取り組んでいること、若い人のチャレンジなど2018年の動きをまとめた冊子「SDGsACTION!2」からの転載です。「SDGsACTION!2」はPDFファイルでご覧いただけます。
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また朝日新聞社では、若者の活動を後押しするため「大学SDGs ACTION! AWARDS」を創設、日頃の研究・活動実績に基づくSDGs達成のための企画・アイデアを募集しています。くわしくはこちら