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クリエイティビティが世界を変える アドビCEOシャンタヌ・ナラヤンが語る未来へと導くデジタルの進化

Sponsored by アドビ 公開日:
アドビCEO シャンタヌ・ナラヤン氏

 昨年からのパンデミックでデジタルは世界中で必要不可欠な存在になった。私たちの生活や仕事、人との交流、余暇の過ごし方、学び、あらゆる場面でデジタルなやり取りが中心になってきている。そしてデジタルコンテンツで誰もが簡単に写真や動画を編集し、デザインを手がける時代へと突入した。今やクリエイティビティは、一握りの人たちのものではない。「Creativity for All : すべての人に〝つくる力〞を」を理念に掲げるアドビは、喜びと感動を創造するデジタル体験を推進している。

 世界最大級のクリエイティブの祭典「Adobe MAX」は、クリエイティブの楽しさを満喫できる年に1度のイベントで、昨年に続きオンラインで実施。未来へと導くイノベーションの数々が発表され、アメリカ、日本、ヨーロッパなど世界各地でセッションも行われた。国内外の著名人も登壇して、さまざまなクリエイティブにまつわる話が披露され、プロのクリエイターだけでなく、さまざまな人が視聴参加。「Adobe MAX 2021」の基調講演の中でナラヤン氏が、クリエイティビティについて語った。「クリエイティビティの力が常に私たちを支え、団結させ、インスピレーションを与えてくれた」とあいさつ。テクノロジーの進歩により多くの人々がコンテンツを作成、配信できるようになった今、「コンテンツはアートと文化を盛り上げるだけでなく、教育とエンターテインメントの基盤でもあり、経済成長と社会的影響をもたらすエンジンだ」と話した。

AIによるマジックのような機能

 新機能や製品のアップデートについても言及。アドビが新しい働き方として推進する「協調型クリエイティビティ」を実現するサービスについて、「場所を選ばずメンバーとコラボレーションができる共同作業は、創造的なプロセスが欠かせない。この技術革新により、何百万もの人々がWeb上で多くの恩恵を受けられる」と説明した。
 また、アドビのAIと機械学習技術の「Adobe Sensei」が今年5年目を迎え、その進化についても触れ、「AIと機械学習を駆使して、圧倒的なマジックのような機能が実現している。長時間と専門知識を要していた作業を、数クリックの操作に変えた」と、クリエイティブの可能性をさらに広げる先進テクノロジーについても語った。
 このような革新的技術を市場に投入していくと同時に、作品の悪用やフェイク画像などの被害を防ぐためのアドビとしての取り組みについても話題に挙げ、「ネット上の偽情報に対抗する仕様案を発表し、帰属表記機能を加えて、アーティストが自分の作品だと認証してもらえるようにした」と、コンテンツの信頼性確保のための取り組みについても伝えた。

誰もが創造する意欲を

 「私たちはクリエイティブ・ルネサンスの時代に生きている。誰もが創造する意欲を持ち、共有するストーリーによって、世界が再構築されている。だからこそ、あらゆる人がクリエイティブな表現を活用できる世界を目指している。あらゆる場所で全ての人がストーリーを伝えるツールを手にすること、それがアドビの全ての活動の根幹」と想いを語るナラヤン氏。「クリエイティビティは世界を結び、変える力を持つ。だからストーリーを語り、互いに学び、刺激し合ってください。未来は、創造する人のもの。一緒に、その先を創りましょう」と締めくくった。

「Adobe Creative Cloudを立ち上げたとき、アドビのビジョンは、制作プロセスを再構築し、新しい機能を提供し続け、ひらめいたその場で創作できるようにすることだった。この1年間、開発チームによる多大な献身と努力により、革新的新機能をお届けできることを誇りに思う」とナラヤン氏。根っからのエンジニアで、技術革新に心躍り、やる気が出るという。「このMAXに集う真の目的は、皆様と共に未来を創造していくというアドビの決意表明」と力強く語った。
「Adobe MAX 2021」では、お笑い芸人の渡辺直美氏(写真)など、各方面で活躍する方々も登壇し、さまざまな話が繰り広げられた。
登壇者の一人、クリエイティブディレクターの佐藤可士和氏(写真)は、世の中をより良くしていくデザインの可能性を語った。

協調型の創作活動 新しい働き方

 コロナ禍でテレワークの導入が進んだ今、離れた場所での共同作業が増えている。そこでアドビが推進する新しい働き方が、「協調型クリエイティビティの実現」だ。クリエイティブ作業は関係者が多くなればなるほど、それぞれの思っているイメージが異なってくる。今までは社内に集まってイメージを共有できていたが、コロナ禍でそういった作業も難しくなった。それをデジタルで補完するサービスとしてアドビが新しく提供するのが、「Adobe Creative Cloud Web」だ。
 プロジェクトに関連する全ての素材や資料を1カ所で共有でき、作品のレイアウトなども全てブラウザだけで完結できるサービス。メンバーがそれぞれ意図していることを、全員がリアルタイムで可視化できるため、リモートで効率的な共同作業が実現する。「Adobe Creative Cloud」のメンバーでない人も、アドビのアプリをインストールしていないデバイスでも、ブラウザ上で同じものをビジュアライズできる。これからの時代、シームレスなコラボレーションが新しい働き方の核となるだろう。

ブラウザ上でメンバー同士がリアルタイムでコラボレーション。制作物をビジュアル共有して、共同作業で細かな修正やクイックな編集ができる。ブラウザだけで全て完結でき、レビューをしたり、コメントをつけることも可能だ。

さらに進化したAdobe Sensei

 「Adobe Sensei」とは、アドビのAI(人工知能)とマシンラーニング(機械学習)の総称。このテクノロジーを使うことで、経験を積んだクリエイターが手間と時間をかけて行っていた作業を、AIが肩代わりしてくれるようになる。今回アップデートされた「Adobe Sensei」搭載のアプリを例に挙げると、写真に写った緑色の山や昼間の空を雪山や夕焼けの空に変えたり、画像をゴッホやモネなどの有名画家のタッチに加工したり、静止画をアニメーションに変更したりといった作業を簡単に行ってくれる。
 クリエイターは、今まで苦労していた単調な作業から解放され、もっと時間をかけなければいけないタスクに時間を割けるようになる。この技術が、クリエイティビティを次のレベルにまで押し上げてくれるはずだ。また、AIが作業を手助けしてくれるため、初心者でも簡単にクリエイティブな作品作りに取り組める。まさに「一億総クリエイター社会」の実現に近づけてくれる機能だ。「Adobe Sensei」が「クリエイティビティの民主化」をより一層加速してくれるだろう。

「Adobe Photoshop」のニューラルフィルターに新しく加わった機能「風景ミキサー」を使うと、昼間の空を夕焼けに変えたり、晴れた夏の日の風景から冬景色を作ったり、木の葉を夏の緑から秋の色に変えたりすることができ、元の写真から印象を大きく変えることができる。

フェイク情報との戦い コンテンツ認証イニシアチブの取り組み

 「Adobe Sensei」によって誰もが簡単にプロ並みの画像加工をできるようになったが、一方で、それをディープフェイクや作品の盗用・改ざんなどに利用する人たちもいる。アドビの調査では、クリエイターの半数以上がデジタル作品を盗用された経験があるという回答結果もある。そこでアドビは、フェイク情報や作品の盗用・改ざんを防ぐ「コンテンツ認証イニシアチブ」の取り組みに力を入れている。
 今回新しく導入した「コンテンツ クレデンシャル機能」(Content Credentials)もそのひとつ。これは、コンテンツを制作した人の情報を作品に埋め込むことで、クリエイターが作品の作者として確実に認知されるようになる機能だ。Photoshopで作品を画像加工した際、同機能を使うことで、画像の著作権情報や編集履歴を暗号化して署名することができる。これらの情報を確認用のWebサイトで、誰でも簡単に閲覧することができるようになっている。クリエイターがどのように画像を加工したかの情報が透明化されることで、オリジナル作品がどれであるかがはっきりと分かる。このことがデジタル作品の改ざん・悪用の防止にもつながっていく。アドビは、フェイク情報との戦いに最先端のテクノロジーで立ち向かう。

クリエイターは、画像のメタデータと編集履歴を暗号化して署名でき、閲覧者はそれらの情報を確認することができる。