1. HOME
  2. World Now
  3. 東京オリンピック、優勝候補の日本人たち 本日初戦のソフトボールは何位予想?

東京オリンピック、優勝候補の日本人たち 本日初戦のソフトボールは何位予想?

World Now 更新日: 公開日:
イギリスのブックメーカーが予想する東京オリンピック優勝候補の日本人選手は?
イギリスのブックメーカーが予想する東京オリンピック優勝候補の日本人選手は?

英国のブックメーカーは18世紀末に競馬場で始まったのが発祥とされ、以来、競馬だけでなくスポーツの試合をギャンブルの対象とする賭け文化が広まり、1960年には英国政府公認となった。

英国内だけでも一時期1万5千ものブックメーカーが乱立していたが、吸収合併などが進み、現在は半分ほどの数ともいわれている。

賭けの対象となるのは、スポーツから政治まで多種多様。昨年春には、新型コロナの世界的な感染拡大で「東京五輪が予定通り行われるか」についても賭けの対象となり、「中止もしくは延期」が掛け率で優勢になるなど話題になった。

東京五輪は開会式2日前の7月21日午前9時から、ソフトボールの日本VSオーストラリア戦(福島あづま球場)でスタートする。

2008年の北京五輪で悲願の金メダルをもたらした38歳のエース・上野由岐子選手が率いる日本代表のオッズはブックメーカー大手のウィリアム・ヒルズで3.50倍(7月18日現在)の2位。トップはライバル米国で1.42倍だ。

別のブックメーカー大手ピナクルは1位米国で1.42倍と同じだが、日本は3.07と少しだけ分がいい。

同じく21日に初戦のカナダ戦で始まるサッカー女子のなでしこジャパンの金メダルオッズはウィリアムで13倍の5位。やはり、ここでもライバルは米国で断トツの1.57倍。オランダ(6倍)、英国(7.5倍)、スウェーデン(11倍)と続く。

22日には男子サッカーの初戦を迎える。テストマッチで優勝候補のスペインと引き分けた日本代表は、最強オリンピックチームとしての評判もある。

そのスペインがウィリアムで優勝オッズ1位(2.87倍)。連覇を狙うブラジルが2位(3.75倍)、3位がフランス(6倍)。日本はアルゼンチン、ドイツと並んで9倍の同率4位となっている。

開会式後の24日からはいよいよ柔道競技が始まり、全階級でメダルを狙う14人の日本代表選手たちが相次いで、表彰台で「君が代」を斉唱する光景が見られるだろう。

初日の男子60キロ級の高藤直寿選手は1位で1.56倍、女子48キロ級の渡名喜風南選手は2位で3.75倍。地元開催のプレッシャーに打ち勝ち、幸先良いスタートを切れるか。

2日目の男子66キロ級の阿部一二三選手は1.53倍、女子52キロ級の阿部詩選手も1.44倍でウィリアムがそれぞれ優勝候補に挙げており、史上初の兄妹ダブル金メダルの予想となっている。

3日目は男子73キロ級で五輪連覇を目指す大野将平選手が登場。優勝オッズは断トツ1位で1.33倍。2位の選手(8倍)を引き離す。女子57キロ級の芳田司選手は2位で2.75倍。

大野将平選手=2019年8月、東京・日本武道館
大野将平選手=2019年8月、東京・日本武道館

4日目は、リオ大会3位の雪辱を狙う男子81キロ級の永瀬貴規選手が3.5倍で1位。女子63キロ級の田代未来選手は3位で7.5倍。ライバルの仏代表、クラリス・アグベニュー選手はオッズ1.25倍で1位となっている。

全階級メダルを目指す日本代表にとって5日目の男子90キロ級が鬼門だ。向翔一郎選手は13倍の6位とやや分が悪い。スペインの強者ニコラス・シェラザティシビリが1位の3.25倍。一方、女子70キロ級の新井千鶴選手は1位で2.37倍と盤石のメダル獲得か。

いよいよ6日目からは重量級。男子100キロ級のウルフアロン選手も3.75倍で優勝候補1位。女子78キロ級の濱田尚里選手は僅差の2位で2.5倍。1位はやはり仏代表、マドレーヌ・マロンガ選手(2.37倍)。女子は全階級を通じて仏代表がライバルとなりそうだ。

7日目の男子100キロ超級の原沢久喜選手は3位の11倍。優勝候補はこちらも五輪3連覇を目指す絶対王者の仏代表、テディ・リネールで1.22倍。女子78キロ級の素根輝選手は僅差の2位で2.25倍。

前半戦のハイライトはバドミントンと卓球だ。ピナクルでメダリスト候補の倍率を挙げてみたい。

バドミントンは全競技でメダル獲得が有望視されている。優勝予想は男子シングルスの桃田賢斗選手の2.3倍に次いで、女子ダブルスでの福島由紀、広田彩花組が3.02倍。女子ダブルスでは永原和可那、松本麻佑組は4.01倍の2位に並んでおり、金・銀のダブル獲得を予想している。

大会で優勝し、ガッツポーズをする桃田賢斗=2019年12月、駒沢体育館
大会で優勝し、ガッツポーズをする桃田賢斗=2019年12月、駒沢体育館

女子シングルスでは奥原希望は3位で6.62倍。山口茜選手は5位の9.5倍。男子ダブルスでは遠藤大由、渡辺勇大組が3位予想の6.3倍で、園田啓悟、嘉村健士組も6.39倍(4位)と続く。混合ダブルスでは渡辺勇大、東野有紗組が6.73倍の4位予想となっている。

卓球は男子シングルスの張本智和選手が5.04倍の3位。女子シングルスの伊藤美誠選手が5.2倍の3位。男子、女子団体、男女混合は中国に次いで、それぞれ銀メダル獲得のオッズ(それぞれ約5倍)となっている。

スポーツクライミングでは男子の楢崎智亜選手が1.99倍で1位。原田海選手も7.03倍で4位予想。女子では野口啓代選手が5.43倍の銀メダル獲得予想。

優勝して観衆にこたえる楢崎智亜(中央)=2019年8月、東京都八王子市
優勝して観衆にこたえる楢崎智亜(中央)=2019年8月、東京都八王子市

競泳ではそれぞれメダル獲得オッズが見られる。

男子400メートル個人メドレーは瀬戸大也選手が1.57倍で優勝候補オッズ1位。瀬戸選手は200メートル個人メドレーで2.85倍の2位、200メートルバタフライでも5倍で2位と3種目のメダル候補。

200メートル自由形は松元克央選手が5.89倍の4位。男子200メートル平泳ぎは急成長の佐藤翔馬選手が3.11倍で1位のアントン・チェプコフ選手(2.92倍)に肉薄している。

女子では400メートル個人メドレーで大橋悠依選手が3.81倍で2位。200メートル個人メドレーで3位の4.46倍に挙げられている。200メートルバタフライで長谷川涼香選手が3位の4.47倍。

前半戦の他のメダル候補を見てみよう。体操は男子団体で日本が3位の5倍。ドーピング問題で国名が挙げられないロシア・オリンピック委員会(ROC)が1位の2.25倍。

スケートボードストリート男子の堀米雄斗選手は2位で2.59倍。同ストリート女子の西村碧莉選手が3位の4.35倍。サーフィン男子の五十嵐カノア選手が4位の8.22倍。女子トランポリンでは森ひかる選手が2位の5.22倍の予想がついている。