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全農が和食で卓球日本代表選手団を応援!

PR by 全農 公開日:
丼を手に笑顔の(写真左から)張本智和選手、石川佳純選手、水谷隼選手

ドイツで和食の食事会を開催

「おいしそう」「豪華」。テーブルに並んだ和食の数々を目にした卓球日本選手団の選手たちから、笑みがこぼれた。

場所はドイツ・ブレーメンの和食レストラン ”Captain Sushi(キャプテン寿司)”。JA全農は「2019ITTFワールドツアープラチナ・ドイツオープン」に参加する卓球日本代表選手団とスタッフ総勢30名を、大会開幕前日の10月7日にレストランに招き、和食メニューによる食事会を開催した。全農は「アスリートの活躍を『ニッポンの食』で支える」をスローガンに、卓球日本代表とカーリング日本代表のオフィシャルスポンサーとして代表選手たちを食の面から支えており、今回の食事会はその支援の一環である。

ビュッフェ形式で開かれた食事会のメニュー内容は、白米のごはんにハンバーグ、丼3種(牛丼、鮭炙り丼、うな丼)、豚しゃぶサラダ、ポテトサラダ、茶碗蒸し、味噌汁、フルーツ(メロン、桃)、デザートと、日本でおなじみの料理ばかり。しかも、料理に使用した食材のうち、白米(新潟県産コシヒカリ)、牛肉(群馬県産上州和牛)、メロン(長崎県産マスクメロン)、桃(青森県産津軽の桃)は、全農のグループ会社であるJA全農インターナショナル株式会社がこのために輸出したもの。日本の食材を使った和食は、試合を控えた選手たちにパワーを与えたようだ。

大会の開幕前日に笑顔で食事する選手たち

リフレッシュ、リラックスできる和食

全農所属で世界ランキング8位の石川佳純選手は「日本のお米はおいしくて大好きです。海外では日本の白米をなかなか食べられませんでした。ごはんを食べると力が出るし、気持ちもリフレッシュできます」と話す。

同選手を始め、代表選手のうち数名はスウェーデン・ストックホルムで10月6日まで開催されていた「2019ITTFワールドツアー・スウェーデンオープン」からそのままドイツ入りしており、和食は久しぶりだったという。
同じくスウェーデンオープンに参加していた水谷隼選手は「海外での和食はありがたいし、食べると落ち着きます。これまで15年近くワールドツアーに参加してきましたが、なかなか和食を食べる機会はありませんでした。いい成績を残せるようにがんばりたいです」と、大会への抱負を語った。
及川瑞基選手は「海外の和食はいまひとつなこともありますが、今日の食事は本物の和食。本当においしいです」と舌鼓を打った。

今大会は名称に「プラチナ」とあるように、ワールドツアーの中でも格付けが高く、2020年の東京オリンピックに向けても重要な大会である。その大会を翌日に控え、和食が代表選手たちのリフレッシュ、リラックスにもつながったようだ。

和食ビュッフェを楽しむ卓球日本代表選手

日本産食材を現地で調理

食事会のメニューは、全農が公益財団法人日本卓球協会に確認の上、決定した。会場となった和食レストラン ”Captain Sushi(キャプテン寿司)”はブレーメン旧市街の一等地にある、創業20年以上の老舗和食レストランで、これまでにもサッカー日本代表の大迫勇也選手に食事を提供した経験がある。オーナーと調理人はともに日本人で、地元ドイツ人や世界中から訪れる観光客に和食を提供している。

今回の食事会で選手団にふるまったハンバーグは「レストランのお客様にいろいろな和食を知ってもらうために」と、日替わりの小鉢料理として出すこともある一品だという。ただしこの食事会のハンバーグは、群馬県産上州和牛を使用した特別版である。

日本産食材がもたらす味わいは、選手らの「本物の和食」という言葉に表れているのではないだろうか。例えば、ドイツでも白米自体はスーパーマーケットなどで簡単に入手できる。しかし日本産の白米は、ふっくらとした炊きあがりとツヤ、口に入れたときの粘りや旨味が強く、海外のものとは異なる。日本の食材を使うことは、ふだん日本で口にする和食と同じおいしさにつながるだろう。

食事はビュッフェ形式で行われた

海外遠征をする選手を和食で支援

食事支援は大会前日の食事会だけでなく、8日から13日までの大会を通して行われた。期間中の昼食は、代表選手が使用するビュッフェの一角で和食を提供。メニューはこの食事会で出された丼3種のほか、カレー丼や豚生姜焼き丼、カツ丼などが日替わりで並んだ。こちらのメニューにも、新潟県産コシヒカリと群馬県産上州和牛が使われている。

昼食の和食ビュッフェは日本人選手だけではなく、各国の代表選手も利用可能。おいしそうに丼を食べる日本人選手たちに触発されてか、同じようにごはんの上におかずを載せて食べる各国選手の姿があり、丼のコーナーには行列ができたほど。食を通じた国際交流という効果もあったのではないだろうか。

また、夕食には梅や昆布、おかかなどのおむすびを用意し、手軽にエネルギー補給が行えるようにした。

大会期間中、昼食ビュッフェ会場の全農ブースに行列を作る選手たち

全農の広報・調査部長である落合成年氏は、食事会による支援を始めた経緯について「日本代表選手団が海外遠征をする際に、現地の慣れない食事や環境、衛生面で苦労しているという実情がありました。そこで、選手が最高のパフォーマンスを発揮できるように、これまでよりも一歩踏み込んだ支援をしようと、今年から現地で調理した和食の提供を始めました」と語る。和食提供は今年6月の香港オープンに続き、2回目となる。

和食提供サポートのためには、現地で調理する人と場の協力も欠かせない。特に、日本人の好みを熟知している調理人が現地にいることは重要であった。そのため全農は今回の食事会に先立ち、今年8月にブルガリアオープンが開催された際にブレーメンまで足を伸ばして、食事会にふさわしい和食レストランをリサーチしたという。

「厳選した日本の食材を使って、現地で作ったおいしい和食を提供し、選手にいいパフォーマンスを出してもらえたらと思います。卓球は特に海外遠征が多いので、できるだけ多くの場でこれからも支援をしていきたいです」と、落合氏。

また、日本から食材を輸出して現地で調理することで、日本産食材が国際的により一層認知されるように働きかける意図もあるそうだ。

昼食ビュッフェ会場で提供された丼の一部

この食事支援に対して、日本卓球協会の星野一朗専務理事は「全農さんから代表選手への食事サポートを提供していただけることには、二つの大きな意味があります。 一つ目は栄養管理の面です。海外での食生活は栄養が偏りがちです。安心・安全な加熱・調理された品目には食材の偏りが多く見られ、脂質過多や野菜不足など、栄養バランスが十分とは言えない場合も少なくないからです。 二つ目はストレスの解消です。ややもすると単調になりがちな海外での食環境に大きなインパクトを与えてくれます。食べ慣れた日本人向けの安心・安全な食事サポートを受けることで、選手たちは大きくリフレッシュすることができます」と、コメントを寄せている。

食は、からだとこころの基本となるもの。和食をパワーに、代表選手たちは熱い戦いを繰り広げた。