ペットボトルを乗車券と交換、ごみ問題にあえぐローマで新アイデア
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この制度では、利用者は券売機の代わりにリサイクル機に並び、ペットボトルを入れて切符を受け取る。
この環境に優しい取り組みは、ローマの観光客に、ペットボトル1本をごみ圧縮機に入れるごとに5セント(約6円)相当を還元するもの。つまり、1.5ユーロ(約177円)の切符を買うには30本のボトルをリサイクルすればいい。
何十年もごみ問題に苦しむローマでは、あちこちでゴミ箱があふれ返り、住民や観光客は悪臭に悩んでいる。
環境団体レガムビエンテのステファノ・チアファニ会長は「状況はかなり悲惨だ」とコメント。「ローマは2012年にマラグロッタ廃棄物処理センターを閉鎖した。この埋め立て地では、ローマで出る廃棄物の80%が処理されていた」と述べ、「近年、ローマはミラノのような分別収集のための効率的なシステムや、300万人都市の基盤となるリサイクル工場を建設できていない」と付け加えた。
「処理施設が閉鎖され、リサイクル施設もできなければ、廃棄物は地域外に『輸出』され続けるだろう」と語った。
ごみと切符を交換してくれるリサイクル機は3つの地下鉄駅に設置され、1年の間試験運用される。