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家でもできるエコ生活って? 小学生と考える地球の未来「地球教室」

World Now 更新日: 公開日:

環境に配慮したビジネスに取り組む企業と朝日新聞記者が小学校を訪れ、子供たちといっしょに地球のこれからを考える出張授業。朝日新聞社が主催し、環境省・文部科学省などが後援する環境教育プロジェクト「地球教室」の一環として、2008年から始まり今年で11年目をむかえました。
2018年度は全国8つの小学校で出張授業が行われました。12月21日に東京都江東区立有明小学校で行われた今年最後の授業の模様をお伝えします。

温暖化などの環境問題、持続可能な社会づくり。これからの時代を生きる子供たちにも大きくかかわってくる課題です。「地球教室」では、小学生向けの無料環境学習テキストを作ったり、環境に関するイベントや出張授業、環境新聞づくりコンテストなどの活動を通じて、小学生に意識を持ってもらうことを目的にしています。

今回、出張授業でうかがったのは、東京都江東区立有明小学校(赤堀美子校長)。4年生44人を対象に、プロジェクトの協賛企業社員と朝日新聞社の記者が、住宅の省エネの工夫や地球温暖化の現状などについて話しました。

地球教室の授業の様子

協賛企業の旭化成ホームズの村松朋哉さんと吉田雄歩さんは、地球温暖化の原因になる二酸化炭素(CO₂)の排出を減らすことができる住宅について、実験をまじえながら説明しました。

木の箱を家に、電球を太陽にみたてて、すだれがない家とすだれを外にかけた家では、室内の温度がどのくらい違うか。その結果、すだれをかけた家の中は、温度が3・6度上がったのに対し、すだれがない家では、6・7度も温度が上がり、子どもたちから驚きの声があがります。夏にすだれで室内を少しでも涼しくできれば、エアコンの使用量をおさえられることを学びました。

家に見立てた実験装置で屋内の気温差を見る子どもたち

断熱材や太陽光発電を住宅に使う工夫も紹介。村松さんは「家から出るCO₂を減らすことが大事です。電気やガスの使用を減らして、ゴミも減らすなど、家でできるエコ生活を考えましょう」と話しました。

朝日新聞科学医療部の神田明美記者は、地球環境が変わる現場を伝える朝日新聞のシリーズ記事「地球異変」などの写真をスクリーンに映して授業を展開。太平洋の小さな島国ツバルが、海面上昇で町の中に水があふれている様子や、最近大きなニュースになった米国カリフォルニア州の大規模な山火事などの写真を見ながら、地球温暖化でいま、世界各地で何が起きているのかについて説明しました。

朝日新聞が世界各地で取材した写真で、地球温暖化の問題を説明する神田明美記者

授業の後、阿部慶汰君(10)は、「地球温暖化の仕組みがわかりました。寒くなってきたので、エアコンを使い始めたけれど、なるべく使う量を減らしたい」と話しました。



■地球の未来について考える環境教育プロジェクト「地球教室」の取り組みはこちらから。