高度成長期の呑気な子供の一人として、アメリカ文化に浸って育った。長じて大陸を放浪し、記者になると取材で何度も出かけた。巨象をなでるようなもので、いまだ半可通の域を出ないが、アメリカはいつも人懐こく、問題は山ほどあれ、自由で開かれた国に思えた。いま異色の大統領を得て、あのアメリカは本当に変わってしまうのだろうか。新聞社を離れる前に、もう一度、ニューヨークを歩いた。(近日公開予定)
大人になったら選挙権を持ち、一票を投じることができるようになる。でも、急に「さあ選べ」と言われても、学校で教えてもらった記憶はないかも。考え方が違う人の話もしっかり聞いて、話しあって決める。民主的な社会を生きるルールやマナーを、大人になる前に身につけた方がいいのでは。そんな教育の取り組みを探った。
トランプ米大統領による「関税戦争」が世界を揺るがしている。覇権を握る大国が、一方的に関税率を決めてしまうのだからたまったものではない。貿易自由化を指向してきた世界は、逆回転を余儀なくされている。国家主権そのものである関税。その歴史をひもときながら、今後の行方を考える。