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Breakthrough 突破する力 ギタリスト、アーティスト MIYAVIが信じるWow!から生まれる希望「なにもない、ゼロ。それが原動力」



Photo:Toyama Toshiki

サムライ・ギタリスト 原点は三味線


メジャーデビュー後、アジアや欧州で演奏する機会が増えると「日本人の自分が、西洋の楽器であるギターを弾く意味はなにか」と考えるようになった。たどりついたのが「三味線」。普通ならピックを使うエレキギターの弦を指で三味線のように激しくはじき、打楽器のようにボディーをたたくことで、重奏的な音を奏でられるのではないか。その発想が、世界に認められる独創的な「スラップ奏法」として実を結ぶ。


もう一つ、海外で痛感した壁が「英語」だった。「普段でも、エンターテインメントでも、人ってだいたいしゃべってるでしょ。それを英語でできないつらさはデカい」。25歳の時、活動を3カ月休止してロサンゼルスで移民に交ざって英語学校に。「音楽をやれる時間に、なんで自分は、こんな小学生レベルの英語やってんだ」と泣きながら机に向かった。あき時間には路上に出て、即興ライブで実践を重ねた。そんな縁でラスベガスで演奏した時、有名ダンサーから「サムライ・ギタリスト!」と紹介された。この呼び名が世界に広まり、MIYAVIの代名詞になる。


当時、所属レーベルでMIYAVIを担当していた嶋津央(38)は「鍛錬を積み重ねるストイックさは、アスリートに近い」と評する。毎日スタジオに行きひたすらギターと向き合い、トレーニングも欠かさない。ネイティブの人と共同生活し、日常会話にも英語を使う。「恵まれた環境に生まれたのではないコンプレックスが、彼をギラギラさせていた」という。

Photo:Toyama Toshiki
(次ページへ続く)

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