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女性の体、ポップにオープンに話そう 動画でトーク発信 中庭アレクサンドラさん

国際女性デー2023 更新日: 公開日:
インタビューに応じる中庭アレクサンドラさん
インタビューに応じる中庭アレクサンドラさん=2023年3月、東京・築地、関根和弘撮影

インタビューで生理などについて語る中庭アレクサンドラさん

体育のプールの時間に「タンポン使いなさい」と言われたけど

数年前にYouTubeでおしゃべりみたいな感じで、生理用ナプキンとかタンポンのの話をしたんですよね。そうするとコメント欄に「タンポンの使い方間違ってた」とか、「知らなかった」ってコメントが来たんですよ。ああ、意外とそうなんだなって。

10歳で日本に来て、大阪の普通の学校に通いました。プールの日に、「今日は女の子の日だから見学させて下さい」って先生に言うと、「そんなの関係ない。保健室に行ってきなさい」って言われて。

保健室にいったらタンポンを渡されたんです。でも初めてだから良く分からない。一応は教えてもらったけど、どのくらい奥まで入れるのかとか分からない。今考えると間違った使い方でした。

インタビューに応じる中庭アレクサンドラさん
インタビューに応じる中庭アレクサンドラさん=2023年3月、東京・築地、関根和弘撮影

そういうことについて、当時誰かに聞けたらいろんなことが楽になっただろうなあっていう思いがあります。なので、自分が経験してきたことを基本にして、いろいろ発信してみようと思ったんです。

例えばピル。ピルを飲んでると、遊びたいから飲んでるとかそういうイメージがあるじゃないですか。でも生理痛が酷いんだったら、ピル飲めば楽になることもあるとか。

ほかに体臭の話もしますね。私は昔デリケートゾーンを普通にせっけんで洗ってたんですけど、そうするとなんだかピリピリして。においも余計に気になったんですよ。

洗い過ぎると逆に細菌が繁殖したりするって後で知って。で、そういう話をすると知らなかったっていう友だちが案外いたんです。やっぱり知らない人が多いんやなあって。

脱毛の話もありますね。アンダーヘアの脱毛がいま流行ってますけど、デリケートゾーンを全部脱毛しちゃうと、マイナスの部分として、パンツとかに布にふれることが多くなって、黒ずみの原因になってしまうこともある。逆に良い面は介護されることになったら、介護する人がすごく楽になるとか、清潔に保てるとか。良い面と悪い面がある。

そういう、困ってること、悩んでることについて、なかなか話す場がないけれど、もっと早く知っておけば、っていうのありますよね。特に病気なんかは遅くなっちゃうと大変なので。

アフターピルのことを知らなくて、中絶しないといけなくなっちゃうとか。だから、私の発信がきっかけになって知って欲しい。

恥ずかしがらず男性とも話したい だって「普通のこと」だから

インタビューに応じる中庭アレクサンドラさん
インタビューに応じる中庭アレクサンドラさん=2023年3月、東京・築地、関根和弘撮影

中学生のころの保健の授業、今でも思い出しますけど、男子が騒いだり女子が恥ずかしがったりしますよね。こういう話題はどうしても恥ずかしいって思いがちだけど、一度オープンに話したら、全然恥ずかしいことじゃなくて普通のことなんですよ。

生理は女性からするともう当たり前のこと、毎月起こっていることだし。

女性同士でも話しにくかったりするのを、もっと気軽に話せるようになればいいと思うし、男性にだって、パートナーにそういうことを伝えられるようになればいいなと。

パートナーとはお互いのことを知るっていうのも大事ですよね。

例えばそのパートナーがあんまり知識がなくて(セックスで)痛い思いをさせてしまって、女性の方も言いにくいから我慢して黙っていて。性交痛って半分以上の女性が経験するらしいんですけど、そうすると、パートナーと一緒に夜を共にするのがトラウマになってくるので。

相手に伝えること、コミュニケーションが大事だと思うんです。

私も昔は生理のことでもを彼氏に言いづらくて隠しましたけど、話してみたら逆にその男性から話して欲しかったって言われたこともあって。実際、男性から話すのは大変ですよね。だから、そこは女性から話してみると良いと思うんですよね。

二人で初めてお茶を飲みに行って「どんなのが好きですか」っていう話……とは違うかも知れないけど、仲良くなってから普通に「私はここが痛いから触られるのはちょっと嫌だな」「ああ、そうなんや」っていう感じで話せたらお互いに楽ですよね。

故郷ロシアでの経験や文化も「違和感否定しなくていい」

10歳までしか住んでいなかったんですけど、私がいたのはトルコに近い地域です。女性は生理のことなんかを恥ずかしがって、あんまりオープンに話さないところは日本と似ています。

そこではまだ風習として、拉致に近い形で女性をさらって結婚する文化が残っている。さすがに最近は事前に了承を得るらしいんですけど。それで、初夜の次の日は血の付いた布団をバルコニーから出して、みんなに見せるんです。処女でしたよって。

インタビューに応じる中庭アレクサンドラさん
インタビューに応じる中庭アレクサンドラさん=2023年3月、東京・築地、関根和弘撮影

怖いなあって思うでしょうけど、私もそのままそこで育っていたら、そういうものだと思っていたと思うんですよね。それが正解だと思うじゃないですか。それしか知らないから。

だから、いろんな国でいろんなことが起きていて、違いがあるんだってことも知ってほしい。そんななかで自分がいいなと思うことを選べるようになって欲しい。

逆に言えば、自分の違和感を否定しなくていいってことなんですよね。そういうものだと思っていても、それが正解、これが常識って思わなくていい。

正解や常識も人が作っている訳じゃないですか。じゃあその人って誰なのって。大多数の書き込みをしている人なの?って。自分にとって正しいものはそれぞれ違うから、自分で選んでいこうねって発信をしていきたいんですよね。

自分で選ぶってなったときに、やっぱり自分の体と向き合必要がありますよね。それがまず一歩。

もうずっと死ぬまでずっとこの体じゃないですか。ずっとこの体と付き合っていかなけれない。だけど、自分も自分の体について知らないことが未だにいっぱいあったりします。自分の体なんだから、もっと自分の体に関心を持たないとって思うんです。

それで、私はこういう話をどんどんポップに発信していきたいんです。

第二次性徴が始まって、学校でも性教育が始まって、体や異性を意識し始めるときだったり、自分が知りたいタイミングで検索したりしたときに、ポップに、オープンに話せる場があったら、困ったり問題が起きる前に知識が得られるじゃないですか。

だから女性の体の話は、これからも発信していきたいんです。