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マラドーナ、ジダンの輝きいずこ 「時代遅れ」セリエA

[第96回]

ローマとインテルの名門対決でもスタンドは寂しい
Photo: Reuters

1990年代に世界のサッカーの中心だったイタリア・セリエA。欧州の中でも存在感が薄れ、スタンドには空席が目立つ。名門ユベントスの奮闘はあるものの、人気回復への道のりは険しい。(スポーツ部・藤木健)



シーズン佳境の5月中旬。イタリア3大クラブの一角に数えられ、優勝18回を誇るインテル・ミラノが、本拠ジュゼッペ・メアッツァに中位のサッスオロを迎えた。


しかし、収容約8万人のスタジアムを埋めたのは半分だけ。観戦したフェデリコ・タボラ(40)は「いつものことだけど、半分なんて寂しいね」。試合は1 2でインテルが力負け。覇気を欠く戦いに、ゴール裏のサポーターは前半途中に観戦をボイコットした。スタンドの寂しさはいっそう増した。


それでもインテルのホーム観客数は平均で約4万6000人とセリエAトップだ。ただ今季、満員は2試合のみ。成績低迷もあるが、時代遅れのスタジアムの影響も大きいといわれる。

今、スポーツビジネスで成功のカギを握るとされるのが、きれいで観戦しやすく、レストランなどを備えた複合商業施設型のスタジアムだ。ところが、セリエAの大半のスタジアムは老朽化が激しい。ACミランと共用のインテルの本拠も完成は1925年。トイレが汚く、飲食の売店は数が少ないうえに品ぞろえも悪い。


イタリアサッカー連盟によると、2015年時点でセリエA各クラブの本拠は建設から平均で約69年が経つ。大型映像装置がない、ピッチから客席が遠い、席が屋根に覆われていない。そんな施設がある。


約20年前は1試合3万人を超えたセリエAの平均観客数は、今季約2万2000人。古豪サンプドリアは、昨季から約1割減の約1万9000人にとどまった。最新型のスタジアムを備え、常に9割が埋まるイングランドやドイツのリーグとの差は開くばかりだ。



(次ページへ続く)

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