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世界の食を訪ねて

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「考える腹」は幼少期に育つ、腸の花畑に栄養を

[第3回]マイケル・ブースの世界を食べる

The Man Who Eats the World



酒の肴や飯の友にそのまま食す金山寺みそ。



消化器官に生息する100兆もの細菌たち。彼らを元気にさせるには、みそやしょうゆ、納豆などの伝統的な発酵食品がいいらしい。腸は「第二の脳」とも呼ばれる。みなさん、わが子の「賢いおなか」を育てるなら今ですよ!




食の世界でいま、最も熱い話題といえば、どこぞの料理や食材でもなく、気鋭のシェフやレストランでもない。ケール、トルティーヤ、デイヴィッド・チャン(米レストラングループ「モモフク」代表、韓国系米国人シェフ)、いずれも否。単なる一過性の話題よりもっと大切で、本質的なもの。細菌、なのだ。 


私たちの消化器官には約100兆もの細菌や微生物が生息しており、元から体に備わる細胞の数を優に上回っている。言ってみれば、自分を自分たらしめている細胞より多い細菌を連れ歩いているわけだ。こうなると、自分の菌と細胞と、どっちがどっちに寄生していることになるのだろうか──?


最近は、この菌が脳の働きと無関係ではないことも科学的に理解されつつある。「虫の知らせ」を英語でgut feeling(gutは腸)と言うけれど、これはつまり、「考えるおなか」が仕事をしてるってことなのか。何かを決めるとき、冗談で「おなかから指令が出ているんだ」なんて言っていた私だが、もはや冗談ではすまない。


食のコラムで腸や細菌の話を読まされるとは思わなかったという方々におわびします。食の話と何の関係があるのかと、さぞ不思議なことでしょう。


体内の何兆という有機体、つまり微生物相「マイクロバイオーム」(お好みなら「腸内フローラ〈花畑〉」とも)についての新たな知見は、食生活への一層の関心を呼び起こす。腸内フローラにとって塩素消毒水や化学添加物まみれの加工食品がよくないように、抗生物質もまた、悪影響をもたらすことがわかり始めている。庭の花にもあげないものを、何が悲しくておなかの花に?

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