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家事がなくなる日

ウェブで家政婦を選ぶ/タスカジ社長に聞く




家事代行サービスを頼むときに気になることの一つは、いったいどんな人が自分の家に来るのかわかりにくいことだ。その不安を少しでも解消しようと、「タスカジ」はウェブサイト上で利用者がじかに家政婦を選ぶことができる仕組みを作った。1時間1500円という業界最安値も実現している。そのビジネスモデルの意味を和田幸子社長に聞いた。




photo:Tadama Emi

関東と関西で2500人ほどの利用者(会員)がいます。家政婦として働いているのは140人ほど。日本人もいますが、海外出身の方も多いです。それぞれの家政婦の顔写真やプロフィールはウェブサイト上で公開します。また、実際に利用した人たちがそれぞれの家政婦さんたちの仕事ぶりについて書き込むレビュー(評価)もすべてネット上で公開されますので、市場原理で悪いサービスは淘汰されていくという仕組みです。逆に、評判が良ければ時給が少しずつ上がるようにしているので、家政婦さんたちのモチベーションもあがるわけです。


グルメサイトでいえば「食べログ」のようなイメージですね。あるレストランの味やサービスが気に入らない場合でも、食べログが苦情を受け付けることはありませんよね。うちもそれと同じです。タスカジは利用者と家政婦をつなぐマッチングサイトなので、家政婦を雇っているわけではありません。ですので、苦情を受け付けることはしない。このビジネスモデルが、まだ日本ではなかなか理解されていないと感じることも多いです。


起業にあたっては、米国の同業者「Care.com」や民泊をマッチングする「Airbnb」、配車サービスの「Uber」などを参考にしました。日本では、サービスは会社から提供されるものという固定観念がありますが、個人どうしが契約する文化が広がった方が中間マージンがない分、利用者にとっても利益が大きいと考えたのです。


需要はたいへん伸びており、いまは人手不足の状態です。専業主婦などに潜在的な人材はたくさんいると思うのですが、なかなか職業として認知されていない。うちで働くようになった主婦の人たちは「主婦しかやったことのない私の経験が仕事になるなんて思わなかった」と一様に驚かれています。働き手をどう確保していくかが、現在の大きな課題です。




(構成・田玉恵美)

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