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100歳までの人生設計

[Part4]100歳時代がやってくる




未来を見通すのは困難だが、ほぼ唯一、数十年後をかなり確実に予測できるのが、人口と寿命の将来像だ。政府の人口推計によれば、2015年に50歳だった人の10人に1人は、100歳まで生きる。「07年生まれの日本人の半数が107歳まで生きる」との予測すらある。



高齢化がもたらす影響は世界の関心事だ。昨年の世界経済フォーラム(ダボス会議)は、高齢化で各国の社会保障システムが財政難に陥るリスクを指摘。日本政府も昨年9月に「人生100年時代構想会議」を立ち上げた。


かつては「めでたい」とされた長寿だが、現在ではむしろ「長生きリスク」が深刻化している。100歳まで生きるのに十分な蓄財をできる人はごく少数だろうし、体が不自由になったり認知症になったりする可能性もある。未婚化・晩婚化で子どもに頼れない人も多い。


世界的ベストセラー「ライフシフト 100年時代の人生戦略」の著者のひとり、リンダ・グラットンは、「教育・仕事・引退後」という従来のステージに代わり、再教育を受けたり転職したりを繰り返す「マルチステージ」の人生を提案する。やる気と能力に恵まれた人には可能でも、多くの人々に手が届くのか、疑問も残る。


ふつうの人々が充実して100年間を生きられる社会は実現できるのか。未来を切り開くとっかかりを探す旅に出た。


(文中敬称略)


「生涯働くのが幸せ――シンガポール」に続く)

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