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世界のスポーツ

開催なるか? 幻の200キロ滑走 オランダのスケートマラソン

[第101回]


スケート大国オランダには幻のスポーツイベントがある。凍った運河を約200キロ滑走するスケートマラソンだ。厳冬の年しか開けず、1909年から開催はわずか15回。今年、21年ぶりの号砲は鳴り響くか。(スポーツ部・榊原一生)



最終コーナーを曲がって、200キロのマラソンレースを締めくくる長い直線に5人の選手が入ってきた。


1997年のスケートマラソン。凍った運河の上を滑走する選手に、カメラをのせたバイクが並走する。映像はオランダ中に生中継され、沿道には「幻の大会」を一目見ようと、世界中のスケートファンが集まり、声援を送った。

この年を最後に20年間、大会は開かれていない。これまで開催はわずか15回で、この半世紀では3回。幻の大会と呼ばれるゆえんだ。

Photo:Sakakibara Issei

そこには自然相手のスポーツならではの理由がある。地球温暖化の影響で開催が年々厳しさを増すなか、運河に張った氷の厚さが、スケートマラソンを主催する全11市の測定場所で15センチを超えないといけない。


大会の舞台は首都アムステルダムから車で北に約1時間のフリースラント州。州の11市でつくる実行委員会が主催する。レースは、州中部のレーワルデン市から時計回りで進んでいき、それぞれの市のチェックポイントを通過してから再びレーワルデン市に戻ってくる。


種目としては、200キロを滑る「スケートツアー」と、一般の「レジャーツアー」の二つがある。レジャーには外国からを含めて1万人以上が参加する。


11市の一つ、ハルリンゲン市でスケート博物館を営むハウケ・ボーツマー(75)によると、大会は今から100年以上前、大勢の人が、州内の凍った運河を1日で駆け巡ったことをきっかけに始まった。第1回大会は1909年。この時は約50人が滑った。




(次ページへ続く)

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