RSS

世界のスポーツ

インドの「カバディ」に存在感 子どもの遊び、インディアン・ドリームに

[第101回]



インド人なら誰もが子どものころ、鬼ごっこ感覚で遊んだカバディ。しかし、スポーツとしては、不動の人気を誇るクリケットの陰に隠れてきた。いま、経済成長とともに「イメチェン」を始めている。(ニューデリー支局長・奈良部健)


カバディ! カバディ! カバディ!


10月下旬、南インドの都市チェンナイであったプロカバディリーグ「PKL」の決勝戦。スタジアムの中を派手な色の照明が飛び交い、DJが大音量で盛り上げる。観客たちが「カバディ! 」と連呼していた。


カバディは、鬼ごっこと格闘技を組み合わせたようなスポーツだ。テニスコートの半分ほどの広さで、7人のチームが互いに争う。攻撃側はレイダーと呼ぶ1人を敵陣に送り込む。相手の体に手や足などでタッチして自陣に戻ると、触った人数分が得点になる。守備側はレイダーを戻さないよう、相手に飛びかかって押し倒したり、外へ押し出したりする。

集団格闘技といわれるだけあって、当たりは激しい。起源は、武器を持たずに数人で獣を囲み、声をかけながら捕まえる狩猟にあるといわれる。


試合を見ていて気づいたのは、審判とは別に、モニターの画面をチェックする裏方がコート脇に控えていたことだ。


「日本の相撲やJリーグをはじめ、世界のスポーツを研究しました。相撲は取り組みが終わってから、力士が退場するまでが早すぎてテレビ映りがいまいちでしたね」。記者出身で、現在はプロリーグのコミッショナーのゴスワミは、モニターによるテレビ映りの確認から、プレーごとの間隔を10秒ほど置くよう試合進行を変えたと話す。「スポーツはテレビによって発見され、成長するのです」

観客の様子
Photo: Narabe Takeshi
(次ページへ続く)

この記事をすすめる 編集部へのご意見ご感想

  
ソーシャルブックマーク
このエントリーをはてなブックマークに追加

Popular article | 人気記事

さらに記事を見る
Facabookでのコメント

朝日新聞ご購読のお申し込みはこちら

Information | 履歴・総合ガイド・購読のお申込み

Editor's Note | 編集長から

PC版表示 | スマホ版表示