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話題のボードゲームナイト。どうやって参加する?

“Board game nights are having a moment. Here's how to join in.”

2018年1月10日付 ワシントン・ポスト紙

photo=Reuters




約10年前、シリコンバレーのベンチャー企業の経営者の間で、ドイツ発のボードゲーム『カタンの開拓者たち』が人気になった。テーマは技術とは関係なく、戦略スキルが試されるゲームで、起業家のような思考回路で臨むと有利に進められる。一部の人びとの間では、ゴルフの代わりにそのゲームが、ビジネス関連の社交活動の中心になった。私がプレーしたのは1回だけだが、その時に勝ったことは今でもちょっとした自慢だ。


その他の多くのトレンドで見られるように、シリコンバレーで始まったものがその後、全国に広がる傾向がある。この記事によると、ボードゲーム人気が現在、急上昇中で、それを中心としたパーティーを開くことが having a moment (話題になっている) そうだ。数年の間にボードゲームへの関心が bubbling up (沸き起こり) 、去年は5000以上もの新しいボードゲームが米国市場に登場。ある専門家によると、現在はボードゲームの golden age (最盛期) という。


背景にある理由には、 hygge (ヒュッゲ、デンマーク由来の居心地がいい時間や空間というコンセプト) の広まりとともに、ミレニアル世代の若者は自宅での交流を好むことがあるかも知れない。しかし、より大きな要因はゲームそのものが近年、良くなってきたことだそうだ。つまり創造性豊かなゲームデザイナーのお陰だという。


ボードゲームを中心としたパーティーの特徴は、ボードゲームという人とのインターアクションの枠組みが既にあるので、皆が安心して参加できることだ。お互い知らない友人や会社の人を招くのであれば、ボードゲームの気楽さはちょうど良い。ゲームをしながらだと、真面目になり過ぎず、単に表面的にではなく相手と打ち解けられる。


この記事はボードゲームナイトを成功させるヒントも提供している。例えば、コーヒーテーブルに、必要な食べ物 (crudites〈生野菜〉やチーズ、あるいは食後のデザート) と飲み物を置くこと。そうするとプレーの途中でキッチンやバーに行くために、わざわざ disengage ゲームから(離れる) 必要もなくなる。


また、多くの米国人が高校時代にプレーしたことがある『ダンジョンズ&ドラゴンズ』というゲームは夜中まで続くことが多かったことから、ゲームが長引くことを心配する人もいるかもしれない。そういう人には、あらかじめプレーする時間枠を作っておくと良いだろう。もう一つ重要なことは、選んだゲームのルールを事前に学んでおくこと。最近のゲームは面白いが、同時に複雑で混乱しやすいため、パーティーの場で一気にルールを覚えようとすると、逆に皆を混乱させてしまう恐れがある。



(ロッシェル・カップ)

(ワシントン・ポスト紙の記事はこちら


Rochelle Kopp


人事管理と異文化理解が専門のコンサルタント。シカゴ大経営大学院修了。日本語が堪能。本コラムに加筆した『見出しとリードで読み解く英語ニュース』(語研)など著書多数。


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