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[第133回]“Will the fashion community warm up to Melania Trump?” ファッション業界はメラニア・トランプを歓迎する?

(2016年12月4日付 ピッツバーグ・ポスト-ガゼット紙)

ロッシェル・カップ

トランプ次期米大統領の妻メラニアさん=Reuters

米大統領夫人が身につけるものは、そのブランドの売り上げを左右するほど多大な影響力がある。次のファーストレディー、メラニア・トランプはモデル出身でもあり、ファッション業界にとってはなおさら大事な存在となりそうなのだが、両者は、get off to a rocky start(前途多難なスタートを切っ)たようだ。


「メラニアと関わりを持ちたくない」と宣言しているデザイナーもいるし、この記事が指摘するように、ファッション関連の報道サイトもその動きにweighing in(一枚加わっている)。Fashionista.comは「トランプ一家をnormalizing(正常なものとして受け入れる)動きには絶対参加したくない」と社説で主張した。


これは驚くべきことではないだろう。ファッション業界で働く人には、女性、マイノリティー、移民、同性愛者など、トランプの差別発言の対象となった人たちも多い。選挙戦ではヒラリー・クリントンへの支持をdidn't skimp on(惜しまなかった)ので、ヒラリーの敗北はcut deeply(深い傷になっている)。メラニアに自分たちのブランドの洋服を売り込むことで、彼女の夫を支持していると受け取られることを心配するデザイナーは少なくないのだ。


記事によると、これまでメラニアが身につけてきた洋服はoff-the-rack(既製の)ものだという(中には、ヒラリー・クリントンが長年好んでいるラルフローレンが含まれていた)。それでも彼女のファッションの多大な宣伝効果は明らかだ。その証拠に、7月の共和党全国大会(ミシェル・オバマ大統領夫人のスピーチとの酷似が話題となった)で着た白いワンピースはすぐに売り切れた(値段は2190ドルだった)。すでに彼女はファッション業界において無視出来ない存在になってきている。


メラニアに対してgive the benefit of the doubt(とりあえず信じてみる)デザイナーもいるようだ。ファッション業界もこの先、彼女に少しはwarm up(好意的になる)かもしれない。そうした歩み寄りは報われるだろうか。記事は、time will tell(時間がたてば分かる)だろうが、まずは来年1月の大統領就任式でメラニアがどんなsartorial taste(服装の好み)を示すのかが注目される、と締めくくっている。


2016年12月4日付 ピッツバーグ・ポスト-ガゼット紙



Rochelle Kopp

人事管理と異文化理解が専門のコンサルタント。シカゴ大経営大学院修了。日本語が堪能。本コラムに加筆した『見出しとリードで読み解く英語ニュース』(語研)など著書多数。


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